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匹儔
「匹儔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
匹儔の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
には及びませぬ。今川をお頼みなさいまし」 当時今川義元と云えば駿遠参の大管領で
匹儔のない武将であったが、信虎の一女を貰っていたので晴信にとっては姉婿に当たり日....
「闘争」より 著者:小酒井不木
狩尾博士はイギリス、フランス派を受ついで居た。もとより晩年には二人とも、外国にも
匹儔を見ないほどのユニックな学者となって居て、毛利先生は、先生の所謂「脳質学派」....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
の時代だとする。足利時代はその太平|恬熈《てんき》の点において、むろん徳川時代に
匹儔《ひっちゅう》し得べきものではないが、しかしはたして藤原時代よりも秩序がはな....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
ます。お殿様には先祖代々、お船手頭でございまして、その方面の智識にかけては、他に
匹儔がございませぬ筈、つきましては赤格子九郎右衛門が、乗り廻したところの海賊船の....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
玉蕭幸ひに同名字あつて 当年未了の因を補ひ得たり 犬川荘助 忠胆義肝|
匹儔稀なり 誰か知らん奴隷それ名流なるを 蕩郎枉げて贈る同心の結 嬌客俄に怨首讎....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
能く咄した。また紅葉の人生観照や性格描写を凡近浅薄と貶しながらもその文章を古今に
匹儔なき名文であると激賞して常に反覆細読していた。最も驚くべきは『新声』とか何々....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
期に出たカリダアサの戯曲は、ヘレニズムよりルネッサンスに至るまでの欧州に全然その
匹儔を見ないほどの傑作だと言われているが、自然と人間とを超越しようと企てるインド....