匹夫下郎[語句情報] » 匹夫下郎

「匹夫下郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

匹夫下郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
お詫を願え」 孝「お詫する事はない、お早くお手打を願います」 飯「孝助よく聞け、匹夫下郎という者は己の悪い事を余所にして、主人を怨み、酷い分らんと我を張って自か....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さては、百年埋れたりといえども、苟《いやしく》も一方の名将の遺骨、それが今宵、匹夫下郎の手によって洗滌の名の下に冒涜《ぼうとく》を蒙《こうむ》っていることの恨....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
すったには恐れ入ったね。なんしろ、竹槍で人を突っつき殺すなんてことは、本来ならば匹夫下郎のやる仕事だあね。まあ、歴史上から言ってごらん、お前《めえ》さん、たとい....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
離されしか、斯の如き尾羽打ち枯した身の上になり、殊に盲目の哀しさには、口惜しくも匹夫下郎の泥脛に木履を持って」 と云いかけて身をふるわせ、 小「足下にかけられ....
三国志」より 著者:吉川英治
の漢朝にあって、位人臣を極め、専政をほしいままにしている者のごときは、もともと、匹夫下郎にもひとしいのですが」 と、いかにも歯がゆそうに云って、張松へ杯をさし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
あさましく疼き出てくるのは、彼も同様だった。しかし、そこに自制と廉恥をもつのが、匹夫下郎とちがう武士ではないかと、彼のみは反撥していた。 「下郎根性。この数日は....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ない」 「ではすぐ首をぶち落してくれとでもいうのか」 「みかどに伺ってみろ」 「匹夫下郎の処分まで、いちいち叡慮に伺うばかがあろうか」 「うんにゃ、おれはみかど....