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区
「区〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
区の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
電燈をともしたと見え、横にこう云う字を浮かび上《あが》らせる。――上に「公園|六
区《ろっく》」下に「夜警詰所《やけいつめしょ》」。上のは黒い中に白、下のは黒い中....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
い平面を、ただ、際限もなく広げている。それがまた、右京左京《うきょうさきょう》の
区別なく、どこも森閑と音を絶って、たまに耳にはいるのは、すじかいに声を飛ばすほと....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
い》のある所は、巨鹿城《ころくじょう》に近い廓町《くるわまち》の最も俗塵に遠い一
区劃だった。殊に私の起臥《きが》していた書院造りの八畳は、日当りこそ悪い憾《うら....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
が、親愛なる旧友のいう事だから、僕も素直に賛成してさ。真《ま》っ昼間《ぴるま》六
区《ろっく》へ出かけたんだ。――」
「すると活動写真の中にでもい合せたのか?」
....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
品を破壊する必要がどこにあろう。ましてその目的は、芸術的価値において卑しかるべき
区々たる小銅像の建設にあるのではないか。自分はさらに同じような非難を嫁が島の防波....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
る必要はありますまい。
「ではこの『より善い半ば』や『より悪い半ば』は何を標準に
区別しますか? こう言う問題を解決する為には、これも度たび申し上げた価値論へ溯《....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
幽霊の性質に関する探究」の著者が挙げて居りますカムパアランドのカアクリントン教会
区で、七歳の少女がその父の二重人格を見たと云う実例や「自然の暗黒面」の著者が挙げ....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
にょ》は浪乗《なみの》りなどを試みていた。しかしきょうは人かげもなければ、海水浴
区域を指定する赤旗《あかはた》も立っていなかった。ただ広びろとつづいた渚《なぎさ....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
とてもこんなに顔のゆがんでいる僕をつかまえて辣腕をふるえる筈がない。 かえりに
区役所前の古道具屋で、青磁の香炉を一つ見つけて、いくらだと云ったら、色眼鏡をかけ....
「蜜柑」より 著者:芥川竜之介
かった。それから彼女の服装が不潔なのもやはり不快だった。最後にその二等と三等との
区別さえも弁えない愚鈍な心が腹立たしかった。だから巻煙草に火をつけた私は、一つに....
「鴨猟」より 著者:芥川竜之介
ないのが大いに嬉しいと見えて、「えらい、このごろの鴨は字が読めるから、みんな禁猟
区域へ入ってしまう」などと手を叩いて笑っていた。しかもまた、何だか頭巾に似た怪し....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
くなりて、密かに我腕を我と握りて打笑みたり。この頃の考えには学者政治家などという
区別の考えはなく、豪傑英雄という字のみ予が胸にはありしなり。さりければなおさらに....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、※。 式の当日は賑やかなことや、馬鹿騒ぎはせぬ様にし、またこの日が平日と特に
区別の無い様にしようとの希望であった。しかし実際においては、この日こそファラデー....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
のお水をかけることを稼業にしている老人は、可哀そうに、死んでしまった。そこで小教
区の司祭は、車大工の不幸な身の上を知っていたので、この男をその後釜に据えた。 ....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
、本所両国と題したのは或は意味を成していないかも知れない。しかしなぜか両国は本所
区のうちにあるものの、本所以外の土地の空気も漂っていることは確かである。そこでO....