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「区内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

区内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
バラは九室を、ペンはわずかに六室を知っているだけだった。いったい同一区の住民は、区内の隅から隅まで知るのを法令により許されているはずだったけれど、博士コハクはそ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の縄張りを絶対に荒らしてはならないというほどの窮屈な規則も約束もない。今日でも某区内の犯罪者が他区の警察の手にあげられる場合もある。まして江戸の時代に於いて、た....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
京好みの粋な鼻緒は断然この花川戸でできるものに限られていた。鼻緒の下請負は、同じ区内の今戸とか橋場あたりの隣町の、夥しい家庭工場で、芯を固めたり、麻縄を通したり....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
て、目黒に移住してから足かけ六年になる。そのあいだに「目黒町誌」をたよりにして、区内の旧蹟や名所などを尋ね廻っているが、目黒もなかなか広い。殊に新市域に編入され....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
は百六間。一丈ばかりの土手を巡らし一重の湟が掘られてある。要害といえばこれだけで区内に三つの曲輪があって、東曲輪、西曲輪、中曲輪と称されていた。 東曲輪の大き....
火星探険」より 著者:海野十三
時刻はどんどん過ぎていって、いよいよ午後三時となった。それまでに、この広い試験地区内は念入りに人間のいないことがたしかめられた。いるのはマスクをつけた団員と、四....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
いってお帰りになりました。」 「その奥さんは今どこにいるのだろう。」 「やはり同区内で、芝の片門前にいるとかいうことでした。」 「どんなふうをしていたね。」 「....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
のである。時に多少の盛衰はあったが、私の聞いているところでは、明治時代の寄席は各区内に四、五軒乃至六、七軒、大小あわせて百軒を越えていたという。その中でも本郷の....
」より 著者:岡本綺堂
いってお帰りになりました。」 「その奥さんは今どこにいるのだろう。」 「やはり同区内で、芝の片門前にいるとかいうことでした。」 「どんなふうをしていたね。」 「....
子をつれて」より 著者:葛西善蔵
かった。 「でも近頃は節季近くと違って、幾らか閑散なんだろうね。それに一体にこの区内では余り大した事件が無いようだが、そうでもないかね?」 「いや、いつだって同....
目黒の寺」より 著者:岡本綺堂
住み馴れた麹町を去って、目黒に移住してから足かけ六年になる。そのあいだに『目黒町誌』をたよりにして、区内の旧蹟や名所などを尋ね廻っているが、目黒もなかなか広い。殊に新市域に編入され....
贋物」より 著者:葛西善蔵
では扱っておりませんが、どこそこなら相談になりましょう」傍に坐っていた番頭は同じ区内の何とかいう店を教えてくれたが、耕吉は廻ってみる勇気もなく、疲れきって帰って....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り。各大教区を分かちて、あまたの中教区とす。中教区には必ず一人の教正ありて、その区内を管理す。各中教区を分かちて、あまたの小教区とす。小教区には必ず一名もしくは....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
角に、豊島という一軒の床屋がある。そう大きな家ではないが、職人が五、六人もおり、区内の方々に支店や分店があってかなり古い店らしく、場所柄でいつも中々繁昌している....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
の政治家を物色して浅草に何人かある。幾人の博士、幾人の博士、文士、はた官吏がこの区内に住めるか。思ふにかゝる江戸趣味及び江戸ッ児気質の破壊者が浅草区内に少きはむ....