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医博
「医博〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
医博の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外科室」より 著者:泉鏡花
としてひややかなること、おそらく渠のごときはまれなるべし。助手三人と、立ち会いの
医博士一人と、別に赤十字の看護婦五名あり。看護婦その者にして、胸に勲章帯びたるも....
「観画談」より 著者:幸田露伴
のだが、真にいわゆる神経衰弱であったか、あるいは真に漫性胃病であったか、とにかく
医博士たちの診断も朦朧で、人によって異る不明の病に襲われて段※気を吸うべく東京の....
「道標」より 著者:宮本百合子
発のシベリア鉄道で帰れば、ジェネ※から津田博士ともう一人、彼の門下生である若年の
医博とも同道できる、そのことで多計代の決心がきまったのだった。
伸子は、モスク....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
る探偵小説によって賞をも得たことは周知であり、パヴロフの条件反射を専攻されている
医博であることを知らぬものはない。同氏の『夜の翼』という探偵小説集が出ていて、そ....
「文学のひろがり」より 著者:宮本百合子
攻した林髞氏は木々高太郎氏であり、電気特許事務所長佐野昌一氏は海野十三氏であり、
医博の正木不如丘氏はそのままの名でいろいろ作品がある。これらの科学を専攻する人た....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
知な怨嗟の声に他ならない。こうして現在では二種類の俗物医学が存在するのである。「
医博」が社会的にどういう俗物さを意味しているかは読者の研究に一任していいと思う。....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、神聖音楽の専門職業組合員から猛烈に反対されるだろうことは、神聖科学者組合や神聖
医博組合の場合と少しも変らないのである。このことは兼常博士の「演奏家無用論」の正....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っかかって眼を白黒し、
「うむ、ええと、こいつは……こいつはちょっと難物だぜ、大
医博士深根輔仁《おおいはかせふかねすけひと》の『本草和名《ほんぞうわみょう》』に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を借らなければならないのであります。その医者とても、この場合においては、遠くの名
医博士よりも、近くの十八文を有難く思わねばならないのでありました。そこで家の子郎....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
迄はいやな不安な気持でした。私の背中に音がすると云ったのは順天堂の横田さんという
医博でしたが、どうしたのでしょうね。もしその当時感染していたのなら、その注射の反....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とをなるべく詳しく記した手頃の動物辞典が一冊ほしく、只今父が文通しています二人の
医博に先般しらべて頂いたのですけれど、医家も全然動物学とは関係ないらしく、父の満....
「家庭料理の話」より 著者:北大路魯山人
様の栄養食を深く考え、食によって真の健康を勝ち得てもらいたい。 かつて畏友大村
医博の話に、大倉喜八郎氏の家に料理することの非常にうまい老女中がいて、ご当人もな....