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医専
「医専〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
医専の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
たいと思うのです。で、代表的な学校、(帝大、早稲田、慶応、目白女子大学、東京女子
医専など)をえらび、毎月連載したいと思います。ついては、先ず来月は帝大の巻にした....
「人間失格」より 著者:太宰治
しをしている自分には、自殺の気力さえ失われていました。 ヒラメの家は、大久保の
医専の近くにあり、書画骨董商、青竜園、だなどと看板の文字だけは相当に気張っていて....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
児――アデンの雑貨商だった日本人の父、黒白混血のイタリア人を母とした三つの血が、
医専を日本で終えても故国にはとどまらず、はるばる熱地性精神病研究にモザンビイクへ....
「縮図」より 著者:徳田秋声
妹は芸者では芽が吹かず、カフエ全盛の時代だったので、廃業して女給に転身し、そこで
医専出の若い男と出来あい、二階で同棲生活を始めたところであった。 「あれみんな権....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
落ちつける職業はないものかと、新聞の案内欄を見てみるけれどいい処もない。いつもの
医専の学生の群がはいって来る。ハツラツとした男の体臭が汐《しお》のように部屋に流....
「惜別」より 著者:太宰治
はやした顔色のわるい中年の男がやって来て、あなたは今の東北帝大医学部の前身の仙台
医専を卒業したお方と聞いているが、それに違いないか、と問う。そのとおりだ、と私は....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
イデーではないようである。 三、墳墓発掘 四月二十六日の新聞を見ると、某
医専教授が、人夫を使って鎌倉の百八矢倉という史跡を暴き、五輪の塔を窃取して、荷車....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
れてしまう事件があった。丁度その前に、身体がよくなった姉も更に医者になり度いから
医専へ行き度いという申出を拒否されていた。そんなことが益々親子の感情を対立させ疎....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の志があって、四高へ入っていたが、老父がどうにもならないと言うので、泣いて長崎の
医専に転校した。恭一君は家は貧乏になっても、貧乏臭いことが大嫌いであった。決して....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
壱円弐拾銭(八尺) 何か落ちつける職業はないかと、新聞の案内欄を見る。いつもの
医専の群、ハツラツとした男の体臭が汐のように部屋に流れて、学生好きの、八重ちゃん....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
。』 私の眼底には今年六十五歳の桐村夫人の姿が浮んで来た。 桐村義英氏は京都
医専出の陸軍何等軍医か何かだ。長い以前からハワイのカワイ島に開業しているが、自分....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
真っ赤だ。カンナはまったく血の色だ。病院の玄関を待機所にさだめられている担架隊の
医専一年生たちが、この赤い花の陰の防空壕にひそんで、いざという時を待ちかまえてい....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
を躍らしうねらし、一人がその尻にもぐって担ぎあげて、飛んだり跳ねたり、それが日本
医専の獅子舞であった。このバケツの獅子を先頭にして、箒を負うもの、炭取函を首から....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
の秋から焼け跡に帰ってくる。角尾学長は「大学の復興を」と言い残して息絶えた。高木
医専校長の骨はそのままこの丘にある。あの友、この子幾百の骨が青草の中にじっと待っ....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
に初夏の宵の縁日らしい長閑な行楽的な気分が漂っていた。すぐ近くの河田町にある女子
医専の若い女学生が、黒い洋服姿で、大抵三人ずつ一組になってぶら/\しているのが、....