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医局
「医局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
医局の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
の入ったままその戸棚の上に置いてあった。
しばらく岸本はその病室で時を送った。
医局の方に懇意な博士を訪ねて病人のことを頼みにも行って来た。彼は懐にしている手紙....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
る病院の一室で、根気のよい治療を続けているという。流石は医師である彼のことだと、
医局では感心しているそうだ。だが元々医師であって、モルヒネ劇薬の中毒が恐ろしいこ....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
出した。その奇妙な泣き声に駭いて、婦長が駆けつけてくる。朋輩が寄ってくる。はては
医局の扉が開いて
医局長以下が、白い手術着をヒラつかせて、 「なんだなんだ」 「ど....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
の頭目以上の幸運だったんだ」 博士はひとりで喋った。 「手術はここでするから、
医局員でない者はどこかへ行ってもらいたいね」 「え、ここでするのか、机博士」 「....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
はないです」 「ほう。やっぱりけがをしているんだね。ドクトル、手当をたのみます」
医局長がすぐに手当にかかった。両手と左脚をやられていた。手のほうは火傷だ。 「隊....
「超人間X号」より 著者:海野十三
下へころがり落ちた。 さあ、たいへんである。少年たちは、博士を助けおこす組と、
医局へ走る組とに分かれて一生けんめいにやった。 大宮山院長がかけつけて、博士を....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
りに赤ちゃんの容態のことを気にして、大きな声で泣いたり急に暴れだしたりするので、
医局員は困っている」 「なぜ暴れるのかね」 「夫人は、掃除夫のカールが床に油を引....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
会だ。恩師の大先生をかこんで三百名の門下生があつまっている。天下に知名の学者から
医局の若い学者まで、一門の精鋭をすぐった晴れの席、一門の威風は堂々と場にみち、東....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
すよ。僕はそれに、愛想がよくって患者をうまくあしらうでしょう、これはコツですね。
医局のツキアイをうまくやってボロのバレないうちは、患者にウケがいゝんですよ。まア....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
ず、私の家の全員がお世話になるお医者さんなのである。それから、長畑さん(柿沼内科
医局長。私とは年来の知友である)この御二人のお医者さんが見えていられたこと、これ....
「小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
は、うまく支えることができず、グラグラした。 私の女房が長畑さん(東大柿沼内科
医局長)をよんできた。長畑さんは、アドルムをとりあげ、私の許可がなければ、もう一....
「光は影を」より 著者:岸田国士
の番号はわかつたが、一応、前もつて医者か係りの看護婦に容態をたずねてからと思い、
医局の前へ来ると、ちようど若い医者がドアを開けて出て来た。 「ちよつと伺いますが....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
る。やはりうまかったと言う。 そこで義弟は、時値の半値で買い取り毛皮はいまなお
医局の一室を飾っているが、そのとき熊肉のすき焼きをこしらえて二人でたらふく食った....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
た。薄暗い扉に紙を貼って、昨日の日づけで、診療の都合により面会を謝絶いたし候――
医局、とぴたりと貼ってある。いよいよ穏でない。 それまで見たが、名札を見ようと....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
病に効くと騒いだり、又、石油を主剤にした肺病薬が発売されたりしたので、内務省衛生
医局で実験をしてみたところ、結局石油に結核菌を殺す力は無く、むしろ人体に有害であ....