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医科
「医科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
医科の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
昔《こんじゃく》の感に堪えなかったね。――」
藤井は面白そうに弁じ続けた。
「
医科の和田といった日には、柔道の選手で、賄征伐《まかないせいばつ》の大将で、リヴ....
「彼」より 著者:芥川竜之介
なって互に反駁《はんばく》を加え合っていた。ただ僕等の友だちの一人、――Kと云う
医科の生徒だけはいつも僕等を冷評《れいひょう》していた。
「そんな議論にむきにな....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
うん、ここに開業している。」
譚永年《たんえいねん》は僕と同期に一高から東大の
医科へはいった留学生中の才人だった。
「きょうは誰かの出迎いかい?」
「うん、誰....
「外科室」より 著者:泉鏡花
全く人なきがごとくなりし。 下 数うれば、はや九年前なり。高峰がそのころはまだ
医科大学に学生なりしみぎりなりき。一日《あるひ》予は渠《かれ》とともに、小石川な....
「生きている腸」より 著者:海野十三
矢隆二という人物が、またすこぶる風変りな医学生であって、助手でもないくせに、大学
医科にもう七年も在学しているという日本に一人とあって二人とない長期医学生であった....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
っても其の姿は現われませんでした。 私は思いの外にうまく行った事を喜びました。
医科の助教授連が学用モルモットを殺すときの気もちに似た残虐的快感に燃え立ったので....
「海底都市」より 著者:海野十三
」 僕は急に自分がかびくさい人間になってしまったような気がした。 「あるいは、
医科大学の標本室へ入れておかれる手もありますがねえ」 「ああ、それも悪くないです....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
して、帽を真深に、風呂敷包を小さく西行背負というのにしている。彼は名を光行とて、
医科大学の学生である。 時に、妙法蓮華経薬草諭品、第五偈の半を開いたのを左の掌....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
持になったのである。なるほど、人間というものは実に悧巧なものである。よくこういう
医科学を研究したものだと思った。そして二三ミリもある頭の皮がサッと二つに分かれて....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
|明石町に山の井|光起といって、府下第一流の国手がある、年紀はまだ壮いけれども、
医科大学の業を卒えると、直ぐ一年志願兵に出て軍隊附になった、その経験のある上に、....
「死体室」より 著者:岩村透
しなければ、いけないと云うから、致方なく、京都の某病院へ入りました。その時、現今
医科大学生の私の弟が、よく見舞に来てくれて、その時は種々の談の末、弟から聴いた談....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
一舞台であった『読売新聞』の投書欄に「蛙の説」というを寄稿したのはマダ東校(今の
医科大学)に入学したばかりであった。当時の大学は草創時代で、今の中学卒業程度のも....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
その日暮らしにて、毫も貯蓄せんと欲するものなしという。午後、文部属官の案内にて、
医科大学および実科師範校を参観す。実科中に木工科、体操科、割烹科等あり。 十一....
「女の決闘」より 著者:オイレンベルクヘルベルト
古来例のない、非常な、この出来事には、左の通りの短い行掛りがある。 ロシアの
医科大学の女学生が、ある晩の事、何の学科やらの、高尚な講義を聞いて、下宿へ帰って....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
父は『政治家というものは財産をスリ減らして家をつぶすのがオチだ、実業家か、慶応の
医科に入って医者になれ』という。その反動からどうせ一度は兵隊に行くのだから、いっ....