医者の不養生[語句情報] » 医者の不養生

「医者の不養生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

医者の不養生の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
平凡」より 著者:二葉亭四迷
乏臭いのを看て、軽蔑の念を起したのだ。矛盾だ。矛盾ではあるが、矛盾が私の一生だ。医者の不養生という。平生思想を性命として、思想に役せられている人に限って、思想が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。 酔うて沙上に臥《が》するというのは道庵に於て、今に始まったことではない。医者の不養生をたしなめるのは、たしなめる者の愚である。 そこで米友はそのところ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さまよい込んだのか、この近所の病家先へでも来て戸惑いをしたのか、それとも、途中、医者の不養生で急病を起し、医者を救うべき医者がないために、ひとり苦しんでいるのか....
随筆難」より 著者:寺田寅彦
るが、随筆中の用語となると必ずしも間違いとは云われないかもしれない。紺屋の白袴、医者の不養生ということもあるが、物理の学徒等が日常お互いに自由に話し合う場合の用....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
ぼやくし、宿や医者への支払いは嵩む一方だし、それに、婆さんに寝込まれているのは「医者の不養生」以上に世間にも恰好がわるい話だと、おれは随分くさってしまったが、お....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ったのであろう。 馬琴は若い時、医を志したので多少は医者の心得もあったらしい。医者の不養生というほどでもなかったろうが、平生頑健な上に右眼を失ってもさして不自....
かもめ」より 著者:神西清
ーバーシューズをはいてらしたら? ドールン 僕は暑いんです。 ポリーナ それが、医者の不養生よ。頑固というものよ。職掌がら、しめっぽい空気がご自分に毒なことぐら....
四つの都」より 著者:織田作之助
ね、君は小説本ばかし読んでた」 庄平(いきなり早口に喋り出す)「いや、それだよ。医者の不養生っていうがね、僕は子供の頃からハシカ以外の病気をした事はない、強いて....