医者坊主[語句情報] »
医者坊主
「医者坊主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
医者坊主の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
それが自然に久松にもきこえましたから、いよ/\心持を悪くしました。それでは桂斎の
医者坊主め、みす/\利かないのを知っていながら、金儲けのために高い人参を売り付け....
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
てくるものである。 たかが十二三の時分から、そろそろ近所で噂が高くなった。 「
医者坊主の娘にしておくのは勿体《もったい》ないな。鹿の角細工店でも出して看板娘に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ま》の事になったり、延命院の騒ぎが持上ったり、或いは長持に入れて小姓を運んだり、
医者坊主が誘惑されたりするのは、ホンの小さな穴をあけて表に現われただけの落ちこぼ....
「円朝の牡丹灯籠」より 著者:田中貢太郎
に往っても釣に興味はないので、吸筒の酒を飲んでいた。 新三郎は其の数ヶ月|前、
医者坊主の山本志丈といっしょに亀戸へ梅見に往って、其の帰りに志丈の知っている横川....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
た。頭こそ円けれ、黒羽二重の羽織を長めに著て、小刀を腰にした反身の立姿が立派で、
医者坊主などといわれた円頂の徒とは違うのでした。 その円頂のことですが、森の親....
「切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
己の傍に女房の寝姿があった。太郎左衛門は呆れて眼を※った。 ある日、碁打朋友の
医者坊主が遊びに来た。彼は最近江戸へ往って来た者であった。 「江戸でもその噂が高....