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「医薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

医薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たものとして賞讃している。彼らの処方は今日でもかなりたくさんに残っている。彼らの医薬の処方や健康回復法の心得書のあるものはラテン語の詩句中にそのままの言語で出て....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
多子様は再び脚光を浴びなければならなくなったのです。恐らくあの方のうける喝采が、医薬に希望を持てない何万という人達を霑おすことでしょう。まったく、人を見ること柔....
わが町」より 著者:織田作之助
、五六十銭が精一杯だった。一ペソは一円に当る。しかも、ベンゲットでは食事、宿舎、医薬はすべて官費だということだ。 けれど、来て見ると、宿舎というのは、竹の柱に....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
傾向を帯びているのである。 こんなわけで、漁師町でも、温泉町の人々と同じぐらい医薬が必要でもあるのである。したがって、一人の漁師――烏賊虎さんが、一人の医師に....
お奈良さま」より 著者:坂口安吾
なって通じがつく」 「こまりましたねえ。お医者さまに見ていただいたら」 「とても医薬では治るまい。これも一生ところきらわずオナラをたれた罰だな。私のオナラはこれ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
が御存知の通り、この土蔵の中には、五年越し陽の目を見ることも少く病気がちの人間が医薬を必要としているからでございます」 未亡人は落着いて語りつづけた。 「すべ....
或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
力だけを信じている農村の病患者を救うには、竹駒稲荷大明神の御供物、お神酒と言って医薬を施すより他には途がないものと思ったからで御座います。」 「――そうではある....
妖怪学」より 著者:井上円了
のをいう。例えば、神仏を信ずるがごときこれなり。あるいは、医師の上に信仰を置き、医薬の上に信仰を置くときは平癒しやすきも、けだし、またこの類なり。つぎに第二法中....
迷信解」より 著者:井上円了
を究め、これによりて事をなすべく、決して迷信に陥るべからず。疾病にかかりしとき、医薬によらずして加持祈祷、神水等に依頼するがごとき、難儀の起こりしとき、道理をわ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の仕業として、神仏に頼むより外に手当の施こしようがないように恐れていた。それ故に医薬よりは迷信を頼ったので、赤い木兎と赤い達磨と軽焼とは唯一無二の神剤であった。....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
は現界の統治権のみであって、神事幽事はやはり保留しておられたのであった。この神が医薬禁厭の元祖として伝えられているのもこれである。そして大国主神は、一に大地主神....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
なる部分となったろうかと思われました。 チベットでは病人の全癒を謀るには医薬がおもなる部分でない。最も主要なる部分すなわち病人に対し最も有効なりとせらる....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ないので――その愛欲をどうにかしなければ根本の治療になりません。 ヒステリーが医薬で治療出来る程度のものでしたら、直ちに医師に任せる方がよろしいですけれど、ひ....
わが町」より 著者:織田作之助
、五六十銭が勢一杯だった。一ペソは一円に当る。なお、ベンゲットでは、食事、宿舎、医薬はすべて官費だというのだ。 けれど、来て見ると、宿舎というのは、竹の柱に草....
味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
頃、豪語したことを覚えているが、大体、今でもその考え方は変っていない。 世間、医薬に通暁する者、病後の療養に熱心な者は、数多く見受ける所であるが、目的を健康に....