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「十七夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十七夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
り、山間の大子《だいご》駅の一里半ほど手前まで来かかると、日はタップリと暮れて、十七夜の月が山巓《さんてん》に顔を出した。描けるごとき白雲は山腹を掠《かす》めて....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
閑日月ぶりをそこに始めました。 5 かかるうちにも迫りきたったるは、十七夜の夕月のいまに空をいろどらんとした暮れ六つ下がりです。例のごとくの落とし差....
風野又三郎」より 著者:宮沢賢治
の日はずうっと西の方の瀬戸物の塔《とう》のあるあたりまで行ってぶらぶらし、その晩十七夜のお月さまの出るころ海へ戻《もど》って睡ったんだ。 ところがその次の日も....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
ようと思って門を出た。 その時であった、さっきよりももっと晴れ渡った明るい旧暦十七夜の月が大空の真中に在った。丁度一時から二時頃の間であった。当時の加賀邸の黒....