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十七文字
「十七文字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十七文字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雌に就いて」より 著者:太宰治
どく不気嫌になっている。」 「じたばたして来たな。」 「書くものがない。いろは四
十七文字を書く。なんどもなんども、繰りかえし繰りかえし書く。書きながら女に言う。....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
せて書いた別の音であります。それからまた長音があります。これらの音は「いろは」四
十七文字では代表せられていないのであります。それだから「いろは」四十七では足りな....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
まらねえ事になった。俳句には、時々こんな事があるんで、こまるのです。何せ、たった
十七文字ですからね。似た句が出来るわけですよ。」どうも、かっぽれは、常習犯らしい....
「天狗」より 著者:太宰治
功作が出来る。出来たら、それもいいほうで、一つも出来ぬほうが多いと思う。なにせ、
十七文字なのだから。草むらに蛙こはがる夕まぐれ。下品ではないが安直すぎた。ほんの....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
出して見せた。そうしてわが日本の、乞食坊主に類した一人の俳人|芭蕉は、たったかな
十七文字の中に、不可思議な自然と人間との交感に関する驚くべき実験の結果と、それに....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
見ずや、きみ、やかなの鋭き匕首をもって、骨を削り、肉を裂いて、人性の機微を剔き、
十七文字で、大自然の深奥を衝こうという意気込の、先輩ならびに友人に対して済まぬ。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、内容があって後に形式が生ずるので、たとえば、歌わんとする思想があって、それが
十七文字になり、三十一文字《みそひともじ》なりに現われたり、感情があって、しかし....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
た風船乗り天を仰いで吹っかける冷酒五臓六腑へ浸み渡りたり それつらつらいろは四
十七文字を按ずるに、こちゃ登り詰めたるやまけの「ま」が脱ければ残るところの「やけ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ず次にし、もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。譬《たと》えば、いろは四
十七文字を習い、手紙の文言《もんごん》、帳合いの仕方、算盤《そろばん》の稽古、天....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
く詩美の幽玄なハーモニイを構成している。こうした複雑で深遠な感情を、僅《わず》か
十七文字で表現し得る文学は、世界にただ日本の俳句しかない。これは飜訳することも不....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
いない。 ……そのように考えたとき次郎吉は、にわかに父圓太郎がよく高座でつかう
十七文字がゆくりなくもおもいだされてきた。 エーエーとあれは、む、む……む……....
「妖怪学」より 著者:井上円了
り。一説にいう。これ、四はその音、死に通ずるがためなるべしという。また、いろは四
十七文字中、火消しに、ら、へ、ひの三字を除けるは、音調上きたすところの連想のあし....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
たがい》をいるべからざるなり。 また、片仮名にもせよ、平仮名にもせよ、いろは四
十七文字を知れば、これを組合せて日用の便を達するのみならず、いろはの順序は一二三....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
をきわめた幻の組み合わせを、たとえ前の句の余韻を借りながらでも、たった十四文字か
十七文字の日本語の力によって、鮮やかに一座の人々の胸に印象し得たとすれば、その範....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
れもやはり前言ったわずかに十七字であるということが大なる原因をなしている。わずか
十七文字であってしかもなるべく深い意味もしくは強い意味を運ぼうとするために、元来....