十三回忌[語句情報] » 十三回忌

「十三回忌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十三回忌の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
様でございまするか」 音「上《かみ》の繁右衞門《しげえもん》殿《どん》の宅で二十三回忌の法事があるんで、己《おら》ア旦那様も往くんだが、何《ど》うか尼さんにも....
阿部一族」より 著者:森鴎外
出家していたからである。後家は五人扶持をもらい、新たに家屋敷をもらって、忠利の三十三回忌のときまで存命していた。五助の甥の子が二代の五助となって、それからは代々....
比叡」より 著者:横光利一
引きつれての関西行の機会はなかなか来なかった。それが京都の義兄から今年こそは父の十三回忌をやりたいから是非来るようにと云って来たので、他のことは後へ押しやってい....
鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
ものに感じられたのであったろう。興津彌五右衛門が正徳四年に主人である細川三斎公の十三回忌に、船岡山の麓で切腹した。その殉死の理由は、それから三十年も昔、主命によ....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
けれどもそれまでの好みを考えると、そうもできなかったらしく、明応八年四月、元盛の十三回忌に、盛豊が形のごとく僧斎を儲けた時に、実隆は家計不如意のため、志があって....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うの生きかたについて書いたので)目がさめたら五時。五時半から中央公論の故瀧田樗蔭十三回忌あり。私も発起人の一人。ゆこうかゆくまいか。紋付着て帯しめて苦しい。それ....
女仙」より 著者:田中貢太郎
。それに来年は、一級|仙格が進んで、鈴鹿の神になる事になっておるが、両親は今年が十三回忌に当るから、此の七月にまた法要をしてくれようとしておるが、それでは到底鈴....
同胞」より 著者:豊島与志雄
事実となって現われてきた時、彼は喫驚して、父の位牌の前に沢山香を焚いた。 父の十三回忌の法会の日だった。家の者や近しい親戚の者など皆で、朝の十時頃寺へ行って、....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
いかさま成田屋としては『暫』を出しても見たいだろう。文政元年十一月に親父|白猿の十三回忌に碓氷甚太郎定光で例の連詞を述べたまま久しくお蔵になっていたのだからな。....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
葛《くず》の葉のうらみ顔なる細雨かな 頭巾著て声こもりくの初瀬法師 晋子三十三回忌辰 擂盆《すりぼん》のみそみめぐりや寺の霜 または 題白川 黒....
興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
戊戌年十二月二日に候えば、さる正保二|乙酉十二月二日に御逝去遊ばされ候松向寺殿の十三回忌に相当致しおり候事に候。 某が相果候|仔細は、子孫にも承知|致させたく....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
一葉」と「辻説法」――遼陽の秋――洪水の難をまぬかる ことしは五代目菊五郎の三十三回忌追善興行を催すという噂を聞かされて、明治劇壇もかなりに遠い過去となったこ....
山の人生」より 著者:柳田国男
ら二百十余年前の宝永ごろに、突然家出をして行方不明であった。はつの母親が没して三十三回忌の日、還ってきて家の前に立っていた。近所の者が見つけて声をかけると、答え....