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十二単
「十二単〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十二単の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「衣服と婦人の生活」より 著者:宮本百合子
った。あらゆる貴重な織物もこうして荘園の女の努力からつくられた。藤原時代というと
十二単衣ばかりを思いおこすけれども当時一般の女ははだしか又は藁草履でさらさない麻....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あったなら、なにも鬼の面などをかぶらずに、素地《きじ》の※《ろう》たけた官女で、
十二単《じゅうにひとえ》かなんぞで出たらよかりそうなものを、鬼に撫でられたんでは....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
よしきた。二人ともしっかりたのむよ。」 ※猫じゃ猫じゃと、おしゃますが、ねこが
十二単衣をきるといな、ごろにゃん……までは普通で、それから中江は箸で皿や盃を叩き....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
百畳、五重が百畳敷、その頂上へ登ったところ、深夜、灯火も消えた闇の中に、瞭然と、
十二単衣に緋の袴、薄化粧のあでやかな女性が、刑部明神と名乗って立現われ、さすがの....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
百花の女王たる桜のうるわしさを称えるには。 うたゝねやめさめて畳む花衣 波留女
十二単の昔から元禄の花見小袖にいたるまで、日本女性のキモノはいともうるわしい。こ....