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十二支
「十二支〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十二支の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
けない野蛮の世の中には流行《はやり》ましたもので、神田の十二人の勇《いさみ》は皆
十二支を其の名前に付けて
十二支の刺青《ほりもの》をいたしました。大工の卯太郎《う....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た人間と認めるわけにも行かなかった。殊にそのなかには蛇を殺すどころか、絵に描いた
十二支の蛇を見てさえも身をすくめるような若い娘たちもあったので、蛇の祟りと決めて....
「旅愁」より 著者:横光利一
倖せじゃないの。」
と母は母で伝来の素朴な考えを守りつづけ、鼠や牛を初めとする
十二支と九つの星との抽象物を自分の科学の基本として、あたかもそれが久慈の信じる西....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
りそれだけの便利があったからである。 十と十二の最小公倍数は六十であるから十干
十二支の組み合わせは六十年で一週期となる。この数は二、三、四、五、六のどれでも割....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いしは羊を以て未《ひつじ》に配当せしもその由来古し」と論じた。果してその通りなら
十二支に十二の動物を配る事戦国時既に支那に存したらしく、『淮南子』に〈巳の日山中....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
伝説一 隙《ひま》行く駒《こま》の足早くて午《うま》の歳を迎うる今日明日となった。誠や
十二支に配られた動物輩いずれ優劣あるべきでないが、附き添うた伝説の多寡に著しい逕....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
村の人に聞いたは、吠えかかる犬を制止するには、その犬に向うて亥戌酉申より丑子まで
十二支を逆さに三度繰り返すべしと。また一法は、戌亥子丑寅と五支の名を唱えつつ五指....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
が、不自然な生活は哀れなものであったろう。誰も彼も胃病患者に違いない――もしくは
十二支腸虫患者か、みんな生気のない、青びょうたんみたいだった。 だが、不思議に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
明けまして子年となると、皆様一斉に鼠を連想する。子の年は鼠、丑の年は牛と、
十二支に十二禽を割り当る事、古く支那に起って、日本・朝鮮・安南等の隣国に及ぼし、....
「ヒノエウマの話」より 著者:坂口安吾
いた人も涙がかわき、死ぬ人はとっくに死んでしまったのだ。干支は六十年周期だから、
十二支がもう一廻りすると次のヒノエウマの人々がまた生れてくるが、これらの女の人が....
「妖婆」より 著者:岡本綺堂
飴の礼だといって、一枚の銭を呉れて行った。銭は表に馬の形があらわれていて、裏には
十二支と東西南北の文字が彫られてあったということである。こうした類の怪談は江戸時....
「迷信解」より 著者:井上円了
ぬ。 八卦の筮法とともにわが国に行わるるものは五行の占法である。例えば、十干、
十二支にて人の性質を判断するがごときは、五行の占法と申すものじゃ。天源術、九星術....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
いために化学作用の自体中毒を起す場合も多いのです。腸チフスとか赤痢《せきり》とか
十二支腸虫とかいうものはもちろんその外腸の病気は多く細菌と虫に縁がありますから飲....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
、農業保護の神の御名まで、亥の神様ということになっているのである。 子丑寅卯の
十二支を十二ヵ月に割り当てると、正月が寅だから旧十月は亥の月であった。十日とはっ....