十二神将[語句情報] » 十二神将

「十二神将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十二神将の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
で――と云うよりもむしろ脱俗的な、いわゆる胡面梵相とでも云いたい、まるで道釈画か十二神将の中にでもあるような、実に異風な顔貌だった。そして、頭に印度帽を載せたと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のままにおのずと備わっているのでありました。こうして見ると、運慶の刻《きざ》んだ十二神将の形をそのままであります。 不思議なのはそれのみではありません。米友が....
十二支考」より 著者:南方熊楠
語が中《あた》ったと恐れ入ったと書いた。そのクムヒルの原語クムビラの音訳が薬師の十二神将の宮毘羅《くびら》、仏の大弟子の金毘羅比丘《こんぴらびく》、讃岐に鎮座し....
十二支考」より 著者:南方熊楠
そし》った者その日より一切の物を鼠に食わる。本尊夢の告げに予《かね》てより薬師の十二神将が浄蔵を護る、その日の宿直が子の神だったから鼠害を受くるのだと。子の日の....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
むるを余儀なくせしめたものと見える。 基衡が毛越寺を営むや、丈六薬師仏ならびに十二神将の彫刻を、当時の京都の仏師雲慶(運慶とは別人、かつて『歴史地理』上運慶と....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
護法童子などの護法である。本来は仏法を守護するもので、所謂梵天・帝釈・四大天王・十二神将・二十八部衆などいう類みな護法善神である。その護法善神に使役せられて、仏....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
と注目すべきものなのである。 本堂のなかには円い仏壇があって、本尊薬師を中央に十二神将が並んでいる。薬師のきつい顔は香で黒くくすぶって、そのなかから仏像には珍....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は見舞の公卿車もあとを絶たない。 諸山の寺院では祈祷がおこなわれ、邸内でも薬師十二神将の法とか、不動|延命の修法とかを、日夜、勤めているのであろう。館の大廂か....