十八金[語句情報] » 十八金

「十八金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十八金の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
して見せる。 「そりゃ本ものかい」と主人は無作法《ぶさほう》な質問をかける。 「十八金だよ」と鈴木君は笑いながら答えたが「君も大分年を取ったね。たしか小供がある....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
。中色、青箔、常色等がある。その濃色は金の位でいうとヤキ金に当る。色吉が小判で、十八金位に当る。それから段々十二金、九金というように銀の割が余計になって来る。 ....
」より 著者:徳田秋声
っと拝見。」などと、お増はサックのまま手に取り上げて眺めた。 「洒落てますわね、十八金かしら。」 お増は自分の細い指に嵌めて、明りに透しなどして見ていた。 「....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ず。青い革のズボン吊り。本麻、赤縞ワイシャツに猫目石のカフスボタン。三つボタンは十八金。襟飾は最近流行し初めた緑色の派手なペルシャ模様。留針は物々しい金台の紅玉....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
おぶりがど! おぶりがど! おぶりがど! 節くれ立った指に、幾つも並べて嵌めた十八金の大指輪――これは伊達ばかりじゃない。めりと唾をして靴でこすりながら――。....
ゴッホについて」より 著者:三好十郎
分の絵で、びっくりしていると賞金が送ってきた。当時の金としては多額のものでそれに十八金製のエバーシャープの副賞がついていたように覚えている。その金でかねてほしい....