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十円
「十円〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十円の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
つも金に困っていた。英吉利《イギリス》語を教える報酬《ほうしゅう》は僅かに月額六
十円である。片手間《かたてま》に書いている小説は「中央公論《ちゅうおうこうろん》....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
附記 わたしの甥はレムブラントの肖像画を買うことを夢みている。しかし彼の小遣いを
十円貰うことは夢みていない。これも
十円の小遣いは余りに真実の幸福に溢れすぎている....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
のを感じ、いつかしみじみと彼女の生まれた田舎《いなか》のことを思い出していた。五
十円の債券を二三枚買って「これでも不動産《ふどうさん》(!)が殖《ふ》えたのだか....
「或る女」より 著者:有島武郎
といって自分ももう一つの車に乗った。葉子の紙入れの中には正金銀行から受け取った五
十円金貨八枚がはいっている。そして葉子は古藤がそれをくずして立て替えを取る気づか....
「星座」より 著者:有島武郎
せる》で吐月峰《とげっぽう》をたたきつけながら、自分のすぐ後ろにある座敷金庫から
十円札を二枚取りだし、乞食にでもやるように、それを園の前に抛《ほう》りだして苦が....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
人の一生を中途半端にする。彼らはじつにその生涯の勤勉努力をもってしてもなおかつ三
十円以上の月給を取ることが許されないのである。むろん彼らはそれに満足するはずがな....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
うというんだ。なるべくは、銘々それぞれの収入も、一番の姉が三百円なら、次が二百五
十円、次が二百円、次が百五
十円、末が百円といった工合に長幼の等差を整然と附けたい....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
は旅行した。西川は僕よりも裕福だったらしい。しかし僕らは大旅行をしても、旅費は二
十円を越えたことはなかった。僕はやはり西川といっしょに中里介山氏の「大菩薩峠」に....
「親子」より 著者:有島武郎
望み手があって折り合った値段で、村一帯の標準にはならんのですよ。まず平均一段歩二
十円前後のものでしょうか」 矢部は父のあまりの素朴さにユウモアでも感じたような....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
て、いくらだと云ったら、色眼鏡をかけた亭主が開闢以来のふくれっ面をして、こちらは
十円と云った。誰がそんなふくれっ面の香炉を買うものか。 それから広小路で、煙草....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
中央公論社から原稿料を前借する為に時々滝田君を煩わした。何でも始めに前借したのは
十円前後の金だったであろう。僕はその金にも困った揚句、確か夜の八時頃に滝田君の旧....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
て、末|覚束なき旅に上りぬ。路用として六円余、また東京へ着して三四ヶ月の分とて三
十円、母が縫いて与えられし腹帯と見ゆる鬱金木綿の胴巻に入れて膚にしっかと着けたり....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
は。会員は多いようである。会員外の人は聴講料を出す。かなり高い。二回で半ギニー(
十円五十銭)位であったと思う。一回分が丁度芝居の土間位の金高である。 ファラデ....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
救い、一面渇ける読者を医した。探偵小説は百頁から百五十頁一冊の単行本で、原稿料は
十円に十五円、僕達はまだ容易にその恩典には浴し得なかったのであるが、当時の小説家....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
す。本年政府は準備しておりまして、二十歳以上から百円、三十五歳になったならば百五
十円と五十九歳まで一ぱい積んで、六十五歳から一カ月三千五百円の年金を支給しようと....