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十号
「十号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十号の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夢」より 著者:芥川竜之介
高まり出したのも確かだった。わたしは下宿へ帰らずにとりあえずMと云う家へ出かけ、
十号ぐらいの人物を仕上げるためにモデルを一人雇うことにした。こう云う決心は憂鬱の....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
たのを見て慌てて頭を立てなおした。 其の夜の六時、電気協会ビルディングの三階第
十号室には我国の科学方面に於けるさまざまな学会の会長連が、円卓を囲んでずらりと並....
「断層顔」より 著者:海野十三
認ムル者四名トナリタリ。(数字抹消)事ハ決マリタリ。抽籤ノ結果、碇曳治ヲ隊員第四
十号トシテ登録スルコトヲ、本会議ハ承認セリ。余事ハ交川博士ニ一任シ、処理セシム。....
「海底都市」より 著者:海野十三
……装置のエル百九十九号。二百一号、二百二号、二百三号。それからケーの十二号、四
十号、八
十号。それだけ」 カビ博士は天井の方を向いて、まるで魔術師のように、装....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
夫はたいへんおどろいた。霊魂を見たのは、これが始めてであったから。 「僕は霊魂第
十号と名乗っておく。いいかね。おぼえていてくれたまえ」 「霊魂の第
十号か第十一号....
「火星探険」より 著者:海野十三
るだろう。万一のときには、わしの部屋にある緑色のトランク――それには第一号から第
十号までの番号がうってあるがそれを君たちに贈るから、大事にしてくれたまえ。それは....
「火星兵団」より 著者:海野十三
いいかね。わしは火星人の着ている殻をうちやぶる毒ガスを発明したのだ。この毒ガスを
十号ガスと名附けた。
十号ガスを火星人に浴びせかけると、火星人が着ているあのかたい....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
の切符をもって、さしだした。 「四十七号と四十八号。それなら、私の前です。私は五
十号ですから」 インド人夫妻は、うれしそうに、いくども礼をいって、太刀川の前に....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
改めて、無線電信だの、水中信号などを送ってみました。 「どうしても、答がない。第
十号は、どうしたのだろう」 悲しむべき想像――それがだんだんと、色も濃く、戦友....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
ンボサマに懸けた洒落参りなのかも知れません。 (大正十四年十一月『聖潮』第二巻第
十号より追補)....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
だんだん調べてみると、果たして明治十五年五月十八日(日曜日)の有喜世新聞第千三百
十号の紙上に、その記事が掲載されていた。その頃の雑報には標題がないので、ぶっ付け....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
だんだん調べてみると、果たして明治十五年五月十八日(日曜日)の有喜世新聞第千三百
十号の紙上に、その記事が掲載されていた。その頃の雑報には標題がないので、ぶっ付け....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
いに日本語に写して塾の雑誌『亡羊』に、昭和の二年(一九二七)四月の創刊号から前後
十号にわたって掲載し、翻訳者としての最善を尽くし、昨年八月ついに業をおえられたの....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
洋人の十三の数をいとうは、わが邦人の四の数を忌むよりもはなはだし。余の船室は第八
十号なり。今回の乗客を統計するに、総員二百五十四人中、男子百十五人、女子百三十九....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
いた。 両国橋をくぐって来た川蒸汽はやっと浮き桟橋へ横着けになった。「隅田丸三
十号」(?)――僕は或はこの小蒸汽に何度も前に乗っているのであろう。兎に角これも....