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「十和田湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十和田湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
パンドラの匣」より 著者:太宰治
いるお二人が、僕の枕元で、お互い旧知の間柄みたいに話合っているのが実に不思議で、十和田湖で富士を見つけたみたいな、ひどく混乱したお伽噺のような幸福感で胸が躍った....
帰去来」より 著者:太宰治
になっていた。北さんも、そこに一泊してそうして翌る日から私と二人で、浅虫温泉やら十和田湖などあちこち遊び廻ろうというのが、私たちの東京を立つ時からの計画であった....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
たが、病い重しと知るや一層活動をつづけてついに終りを早うした。その遺骨は青森県の十和田湖畔の自然岩の下に葬られている。強い信仰と理性とに引きしまった彼女の顔容は....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
所の顕治宛 駒込林町より(代筆 小杉放庵筆「金剛山萬瀑洞」(一)、安井曾太郎筆「十和田湖」(二)の絵はがき)〕 昨日はお手紙ありがとう。あの雷と雨から、本当に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りました。 九月八日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(西沢笛畝筆「十和田湖と三羽浦秋色」の絵はがき)〕 大町桂月が十和田を有名にしてから、アパー....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でしょうか。 五月二十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(野口謙次郎筆「十和田湖之春」の絵はがき)〕 五月二十一日 妹は煤をつけたる顔のまゝわれ送る....
故郷」より 著者:豊島与志雄
てる人の手があることは知らずに、先を争って産卵にやってくる。 こういう現象は、十和田湖其他姫鱒を養殖してる湖水に、恐らく共通のものだろうと思う。 そしてそれ....
高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
岩肌が川床となっている。岩肌の上を流れおちる水は、清冽だが、殆んど音を立てない。十和田湖の水をおとす奥入瀬の谿谷は、急湍奇岩で人を魅惑するが、ここのささやかな谷....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
る。 ナンバンドリという名の行われている区域は、北は津軽の果にまで及んでいる。十和田湖の附近ではトンガラシドリコ、日光の周囲にもトウガラシドリの異名があるのを....