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十善
「十善〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十善の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
処知れ討ち取らるる例多しとウットが書いた。かく不埒《ふらち》千万な野干も七日不食
十善を念じ兜率天《とそつてん》に生まれたと『未曾有経』に出づ。ラッツェルの『人類....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
い》したというから、二教ともに眼ほど性慾を挑発するものなしとしたのだ。しかるに『
十善法語』にも見える通り、仏教には細滑というて肌に触《さわ》るを最も強く感ずると....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ので、昔の日本人もインド人と同好だったと知った。それからこの北洲の人はことごとく
十善を行い悪行を教え作《な》さず。皆《みな》寿千歳で欠減する者なし。死後は※利天....
「有島武郎の死によせて」より 著者:宮本百合子
なお且、その柔さで物足りなさを覚えさせるほどの。而も、彼には、人間として精進し、
十善に達したい意慾が、真心から熱烈にあった。 作品にその二つが調和して現れた場....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の禍根が、今生の業縁《ごうえん》となってむくわれぬというためしはございませぬ……
十善の戒行《かいぎょう》を修《しゅ》した報いが、今生において天子の位に登ると平家....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
三十六坊あったと云う。現に寺址と思われるものも多く、そして大段坊の外にも円戒坊、
十善坊など云う名も伝わっている。また、御所ヶ谷において見るが如き礎石の、列を正し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ほどだろう。 いかに後醍醐のご気性であろうにせよ、肉体のご困憊には剋ちえない。
十善の天子とお生れあっていらい、初めて“非情な世の粗土”というものに、そのお跣足....