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「十国峠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十国峠の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白妖」より 著者:大阪圭吉
一 むし暑い闇夜のことだった。 一台の幌型自動車が、熱海から山伝いに箱根へ向けて、十国峠へ登る複雑な登山道を疾走り続けていた。S字型のジッグザッグ道路で、鋸の歯の....
小田原陣」より 著者:菊池寛
表行き、急度申付く可候、是又早速相果す可く候」 と軒昂の意気を示して居る。今、十国峠あたりから見ると、山中は湯河原なんかと丁度反対側の小集落だ。併しとに角、箱....
写真」より 著者:宮本百合子
というゲーテの詩など感想にふくめて書かれているのだが、ここに封入しました、という十国峠の写真は入っていなかった。封筒の表を改めて見直したら、写真一葉領置と書きこ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
蛇《おろち》。またこれなる蟇《がま》は、江戸より東南、海路行程数十里、伊豆の出島十国峠の産にして……長虫は帯右衛門と名づけ、がまは岩太夫と申しまする。東西東西!....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
家は、実現しなかった。 八月二十九日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 駒込林町より(十国峠(1)、熱海峠(2)の絵はがき)〕 八月二十九日 土曜日。 きょうはス....
箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
六日から四年半近くの年月がたったのに、この大地の生創はまだ癒えきらないのである。十国峠までの自動車専用道路からの眺望は美しく珍しい。大きな樹木のないお蔭で展望の....
裏切り」より 著者:坂口安吾
のかとフシギがっていたほどですから。 しかしセラダの車は宿へ行かずに来の宮から十国峠の方へ登って行きました。その車からやや離れてもう一台の自動車が走っているの....