»
十字架の
「十字架の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十字架のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おしの」より 著者:芥川竜之介
《こ》めた仄暗《ほのくら》がりの中に、受難の基督《キリスト》を浮き上らせている。
十字架の下《もと》に泣き惑《まど》ったマリヤや弟子たちも浮き上らせている。女は日....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
した時から、一命はあなたに奉って居ります。ですから、どんな難儀に遇《あ》っても、
十字架の御威光を輝かせるためには、一歩も怯《ひる》まずに進んで参りました。これは....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
いをしながら、祈祷や読書に精進していた。僕等は火鉢に手をかざしながら、壁にかけた
十字架の下にいろいろのことを話し合った。なぜ僕の母は発狂したか? なぜ僕の父の事....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
11
この洞穴の内部。「さん・せばすちあん」がたった一人岩の壁の上に懸けた
十字架の前に祈っている。「さん・せばすちあん」は黒い法服を着た、四十に近い日本人....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は有らゆるものを犠牲に供し、救世主たるの義務の故に、凡ての迫害と窮乏とを甘受し、
十字架の死をさえ敢えて堪え忍んだ。だからお前達は基督の受難によって罪からあがなわ....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
どこしをしてこそ神様のお心にもかなうのだ。昔キリストというおかたは人間のためには
十字架の上で身を殺してさえ喜んでいらっしたのではないか。もう私は泣かぬ。さあ早く....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
赤な夕日に映ずる彼の黒いからだと、まっすぐに開いた彼の両手とは、さながら巨大なる
十字架のように見えた。 ある日、いつものように夕日を追って行ったままで、ラザル....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
のである、信仰の先導者なるイエスは其の前に置かれたる喜楽に因りてその恥をも厭わず
十字架の苦難を忍び給うた(同十二章二節)、信者は希望なくして苦しむのではない、彼....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
者の商標に似て、大きさは三センチ四方の青い小布で、中央に白い十字架を浮かし、その
十字架の上に重ねて赤い糸で、横向きの髑髏の縫いがあった。 この髑髏の小布はなに....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
こぼれてるがな」 その声に、弾かれたようにふりかえった一同の眼にうつったのは、
十字架のかかった翕が真二つにわれて、そこからザクザクと聖壇のうえに吹きこぼれてく....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
しょう。ですから、髭も顎鬚も細くて、そこから鼻にかけての所が、恰度光線の工合で、
十字架のように見えるのです。すると、その亡霊の髭が、絶えずビクビク動いているので....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ルバリ山の翌朝」とでも云いたい画因のものには、右端に死後強直を克明な線で現わした
十字架の耶蘇があり、それに向って、怯懦な卑屈な恰好をした使徒達が、怖る怖る近寄っ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
ある鉄管には、頂上の十字架に続いているイリヤの架空線が絡まっているのです。さらに
十字架の根元は、鐘を吊す鉄の横木を支えているのですから。さて、私は頃合を見計い置....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
消え失せてしまって、その代り、創痕から何まで聖像と寸分も異ならない肉身の耶蘇が、
十字架の下に神々しい屍体を横たえているのです。しかも、その創痕と云うのが、皮膚の....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
はないから、この首かざり」と、エミイは答えて、金と黒たんのじゅ玉でできて、さきに
十字架のついた首かざりに見とれました。 「あたしも、これが一ばん好きですが、首か....