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「十年一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十年一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武蔵野」より 著者:国木田独歩
みごとなり。しばらくして薄雲かかり日光寒し」 同二十二日――「雪初めて降る」 三十年一月十三日――「夜更けぬ。風死し林黙す。雪しきりに降る。燈をかかげて戸外をう....
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
の課長連が幾人となく更迭しても、彼は相も変らず同じ席で、同じ地位で、同じ役柄の、十年一日の如き文書係を勤めていたので、しまいにはみんなが、てっきりこの男はちゃん....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
を思いたい。よしそれは別として、長年の間には、もう些と家族が栄えようと思うのに、十年一日と言うが、実際、――その土手三番町を、やがて、いまの家へ越してから十四、....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
、ずっとずっと早くから、あの凄惨きわまる事件を忘れてしまったかのような面持で、何十年一日の如き足どりで化学研究所に通い、実験室に、立籠っていた。研究所の入口で出....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
帯びた口調になっていて、「しかし、その方法となると、相変らず新しい趣向ではない。十年一日のごとくに、犯人は糸を使っているんだよ。ところで、僕の考えていることを実....
単独行」より 著者:加藤文太郎
かし炊事場も大変いたんでいてあちこち雨が洩るので一晩小さくなって寝ていた。 昭和十年一月一日 雪 ブナ小屋滞在 朝になって風は落ち、雨は雪に変った。しかし、ま....
」より 著者:島崎藤村
。これはそう旧いことでも無かった。急に、三吉はこの人と親しみを増すように成った。十年一日のような男同士の交際とは違って、何故かこう友情を急がせるようなところもあ....
縁結び」より 著者:泉鏡花
ただほのかに見える散れ松葉のその模様が、懐しい百人一首の表紙に見えた。 (明治四十年一月)....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
抗するのを暴行強姦するなんてそんなことはやるべからざる外道だと思っている。そして十年一日の如くノブ子さんを口説きつづけているのだけれども、たぶん暴行によらない限....
神経」より 著者:織田作之助
例えば放送員の話術など、日本国中の人間の耳が一人残らずたこになってしまうくらい、十年一日の型を守っている。放送物語の新劇俳優は例によって分別臭い殊勝な声を、哀れ....
東京宝塚劇場の再開に憶う」より 著者:小林一三
く米軍の用に供しておったのでありますが、その間紆余曲折はありましたが、幸い昭和三十年一月二十七日をもって接収を解除され東宝の手に戻ったのであります。 そして久....
謡曲と画題」より 著者:上村松園
ついて習っていますが今もって上達しません。べつだん上手になろうともしないせいか、十年一日のごとく同じ下手さをつづけている次第です。 謡曲をやっていますと身も心....
三枚続」より 著者:泉鏡花
ったのである。もっとも有数の秀才で、およそ年紀二十ばかりの時から弟子を取立てた。十年一日のごとく、敬すべき尊むべき感謝すべき心懸けであるから、音楽に長けたる鴨川....
近作鉢の会に一言」より 著者:北大路魯山人
を賞翫する古人今日の動向を察し自己の信念と器学に於て相合する点を作陶の心として、十年一日の如く作陶してまいりました。そして分りましたことは、陶器の美も書画の美も....
わが町」より 著者:織田作之助
それが一そう縁遠い娘めいた。相場師も夜逃げしなかった。落語家も家賃を五つためて、十年一つ路地に居着いていた。 路地は情けないくらい多く、その町にざっと七八十も....