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十念
「十念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十念の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
太刀《たち》で若殿様の御顔を指さしますと、
「さかしらは御無用じゃよ。それよりは
十念《じゅうねん》なと御称え申されい。」と、嘲笑《あざわら》うような声で申したそ....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
へ走り、さまざまな事件と人物があらわれた後、亡魂がお竹を大日如来と崇《あが》め、
十念を受けて初めて成仏するなどというぱっとしない作柄で、表紙から裏表紙まで亡霊と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
近国の有象無象《うぞうむぞう》ども、そこに一つの仕組みがあるんだ、上人は上人でお
十念《じゅうねん》を授けている間に、こちとらはこちとらで自分の宗旨を弘める分のこ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
たのみならず延徳三年の春三月の十五日には、わざわざ江州の西教寺に詣でて、上人から
十念を授けられ、その本尊慈覚大師の作と称する阿弥陀如来を拝して、浅からぬ随喜|結....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
ぬ時も来ない親に身をなげさせるのは五逆罪であろう。ミダ如来は西方浄土を荘厳し一念
十念をもきらわず十悪五逆罪をもみちびこう」と云う。 義王「ほんとうに死ぬ時も来....
「法然行伝」より 著者:中里介山
て。小罪をもおかさじと思うべし。罪人なおむまる。いかにいわんや善人をや。行は一念
十念むなしからずと信じて。無間《むけん》に修すべし。一念なおむまる。いかにいわん....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
のみ往生が出来る。十方の衆生至心に信楽して、我が極楽浄土に生れんと欲せば、ないし
十念せよ、五逆罪と正法を誹謗したものとのほかは、ことごとく往生せしめるという誓願....