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「十悪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十悪の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
きられません。 左衛門 (目を輝かす)殺生をしても、姦淫をしても。 親鸞 たとい十悪五逆の罪人でも。 良寛 御慈悲に二つはございませぬ。 慈円 他力の信心と申し....
雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
んで再び李克用の家へうつったが、十日と経たないうちに朝廷から恩赦の命がくだって、十悪大罪を除く他の者は皆赦された。許宣もそれと同時に赦されたが、法海禅師の詞もあ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たい》の中にもあるわい。殺生も悪いけれど邪淫《じゃいん》もよくない、女という奴、十悪と五障の身を持ちながら、あたら男を迷わして無限の魔道へ引張り込む、その罪は禁....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
身をなげさせるのは五逆罪であろう。ミダ如来は西方浄土を荘厳し一念十念をもきらわず十悪五逆罪をもみちびこう」と云う。 義王「ほんとうに死ぬ時も来ない親に身を投げ....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
んで、再び李克用の家へ移ったが、十日と経たないうちに朝廷から恩赦の命がくだって、十悪大罪を除く他の者はみな赦された。許宣もそれと同時に赦されたが、法海禅師の詞も....
妾宅」より 著者:永井荷風
。 九 今の世は唯《ただ》さえ文学美術をその弊害からのみ観察して宛《さなが》ら十悪七罪の一ツの如く厭《いと》い恐れている時、ここに日常の生活に芸術味を加えて生....
法然行伝」より 著者:中里介山
弥陀仏と唱えるを。三心具足《さんじんぐそく》の名号と申すなり」 又云う。「罪は十悪五逆《じゅうあくごぎゃく》の者。なおむまると信じて。小罪をもおかさじと思うべ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。しかし、伊織に与える返辞はなかなか見つからない。 やがて、武蔵はいった。 「十悪五逆の徒にも、仏の道では救いがある。即心即|菩提――菩提に眼をひらけば、悪逆....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
あちゆる戦場稼ぎ、火放け殺人|誘拐し――やらない悪事はないくらいだからなあ」 「十悪の兇賊でも、心を改めれば、即座に仏になれると、何とかいう坊さんが説いているよ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
へ引き取って下さるというのである。なおその極楽には九品の階級があって、たとい五逆十悪の如き諸の不善の業を具している程のものでも、死ぬる時に善知識に遇うて妙法を聞....