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「十数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
ったこと、消防の演習を見たこと、蟇口《がまぐち》を落したことなどを記《しる》せる十数|行《ぎょう》あり。)それから次手《ついで》に小説じみた事実談を一つ報告しま....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
すなほこ》りである。「順天時報《じゅんてんじほう》」の記事によれば、当日の黄塵は十数年来|未《いま》だ嘗《かつて》見ないところであり、「五歩の外に正陽門《せいよ....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
》は全く暑中にありて、冬季は坐食す。 よし渠は糊口《ここう》に窮せざるも、月々十数円の工面《くめん》は尋常手段の及ぶべきにあらざるなり。渠はいかにしてかなき袖....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
にぎわいも長い間ではない。命をなげ出さんばかりの険しい一日の労働の結果は、わずか十数分の間でたわいもなく会社の人たちに処分されてしまうのだ。君が君の妹を女たちの....
美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
ん粉細工といふべきであらう。 さてそのやり方であるが、まづ術者は、十枚あるひは十数枚(この数まつたく任意)の、細長く切つた紙片を一枚づゝ観客に渡し、それへ好み....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ざるを得なくなったのであります。 ところが第一次欧州戦争勃発の一九一四年から二十数年経過しております。今日から二十数年、まあ三十年内外で次の決戦戦争、即ち最終....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
ったが、何処にまぎれたのか、其の姿は見当らなかった。 一時間の後に二人の警部が十数人の巡査を連れて来船した。自分等は其の厳しい監視の下に、一人々々凡て危険と目....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
と誇るまでに、蝦蟇の多き処なるが、乞食僧は巧にこれを漁りて引裂き啖うに、約ね一夕十数疋を以て足れりとせり。 されば乞食僧は、昼間|何処にか潜伏して、絶えて人に....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
まで一日も忘れたことのない年紀上の女に初恋の、その人やがて都の華族に嫁して以来、十数年間|一度もその顔を見なかった、絶代の佳人である。立花は涙も出ず、声も出ず、....
可愛い山」より 著者:石川欣一
の情をかけるのは、いささか変であるが、私は可愛くてならぬ山を一つもっている。もう十数年間、可愛い、可愛いと思っているのだから、男女の間ならばとっくに心中している....
活人形」より 著者:泉鏡花
うに歩み行くに、両側はまた壁なり。理外の理さえありと聞くこは家の外の家ならんか。十数年来住める身の、得三もこは知らざるなり。廊下の終る処に開戸あり、開けて入れば....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
も理想もなく、その日ぐらしの生活態度が横行しております。戦前にくらべて犯罪件数は十数倍にのぼり、とくに青少年問題は年ごろのこどもをもつ親のなやみのタネになってお....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
官が押寄せたが、その時、私の前に立ちふさがり、私をかばってくれたのが五尺八寸、二十数貫という巨漢佐藤清吉君であった。佐藤君は相撲取りをしたことがあり、力があるの....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
めて地に低く生え立った猪の鼻という茸は単に一本生えているということは尠い、多くは十数本もしくは数十本数百本の夥しきに及ぶことがある。親しげな情を動かして一本一本....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
その兵数も逐次増加して、傭兵時代の末期フリードリヒ大王は人口四百万に満たないのに十数万の大軍を常備したのである。そのため財政的負担は甚大であった。 フランス革....