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「十文字槍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十文字槍の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
門も痛手に屈せず取って返した。 このとき裏門を押し破ってはいった高見権右衛門は十文字槍をふるって、阿部の家来どもをつきまくって座敷に来た。千場《ちば》作兵衛も....
鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
《うじかね》の家中で二百石を領していた知行を捨てて加わって来た。この桜井半兵衛は十文字槍の達人で、霞構《かすみがま》えと来たら向う所敵無しと称されていた者である....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
は、武将の心を傷ましむるものがあったであろう。清正の話では虎狩りが有名であるが、十文字槍の片穂を喰い取られたなぞは伝説である。清正ばかりでなく島津義弘や黒田長政....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みだ》れ」という形になっていました。これは多数の太刀《たち》を相手に応対する時、十文字槍の人が好んで用ゆる姿勢で、槍を中取《ちゅうど》りに持つのを米友は、もう少....