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十日夜
「十日夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十日夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
ーブが小さく大荒れがないので山へ登れない日は殆んどない。気温はこの山行で十一月三
十日夜常念の小屋で零度(降雪中)翌十二月一日大天井岳頂上で零下五度(晴、強風)で....
「所感」より 著者:夢野久作
悔をその後二三度繰り返したように思います。 ところがこの一週間ばかり旅行して昨
十日夜に帰って来ますと、私の机の上に森下氏のお手紙と新青年の六月増大号と、「アヤ....
「平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
緑の候は格別です。御閑暇もあらば御来遊下さい。 まずは御返事まで。 四月三
十日夜栄太郎 平野様 侍史....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
にこうして立っていると、そういうことがますます痛切に感ぜられてくるのだ。 十月二
十日夜 きょうははじめて生駒山を越えて、河内の国|高安《たかやす》の里のあたり....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
二十日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 豊島区目白三ノ三五七〇より(はがき)〕 四月二
十日夜。きょうの午後慶応大学病院へ行って、盲腸の手術のことについて、以前から私の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
万年で。でも、実に吉報があります。それはね、島田から送って下すった炭が十俵無事三
十日夜到着。私どもはワーッというよろこびかたで、もうこれで正月になった、という次....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
賀所蔵の。緑郎夫婦の暮しも追々大きく変化することでしょうと察しられます。 九月
十日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕 九月十日 いまは、夜の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たにしろ、インドの人々にとって正直に生涯を捧げた典型が示されたのです。 三月二
十日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(鶴ヶ岡八幡宮の写真絵はがき)〕 さ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
同腹だったことになって、日本人の大部分がアトムの煙と消えてしまったかもしれない二
十日夜のクウ・デタの真相を、昨日の朝、Sさんからくわしくきいた。 十九日の朝か....
「日記」より 著者:宮本百合子
るか、それも、満ちて来る力の自覚とともに、わかった。 七月二十一日(金曜) 二
十日夜、まつの留守。一寸したことから話が出、自分は到頭、自分の心持をAに話した。....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
虎君の「鞍馬の竹切法会」というのがあって、それにはやや委しく見えている。 六月二
十日夜戌の刻堂内の明を消して、生贄にする僧(貞云、名所図絵に俗とあるは古い式で、....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
は現存の法隆寺金堂・塔婆・中門等の古建築物に関して、該寺が天智天皇九年庚午四月三
十日夜半の大火に一旦焼失し、その後いつの頃からか再建築に着手して、奈良朝の初め頃....
「西航日録」より 著者:井上円了
れたるも、風波いたって平穏にして、さらに大西洋の航海らしき感を有せざりき。 二
十日夜より二十八日までニューヨーク滞在。その地はこれを十六年前に比するに、大いに....
「雨」より 著者:織田作之助
紙を出した。妹でございます、姉伊都子ことは昨年の暮ふとした病気にかゝり、十二月二
十日夜永遠にかえらぬ旅に立ってしまいました。姉の日記によりあなた様のことを知りま....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
るが、それから東では十月亥の日などは普通の日に過ぎない。そうしてその代りに十月の
十日夜と名づけ、ちょうど中国地方のイノコヅキと同じに、藁の束をもって地面を叩きま....