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「十束〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十束の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ふもれすく」より 著者:辻潤
たりするドロボーもいるそうである。同じドロボーでも随分と色々あるものだ。だから、十束一からげにされてはどんな人間でもやりきれない。鮮人が放火人で、社会主義がバク....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
そうに挽いて帰って来る。上荷には、屋根の修繕に入用のはりがねの二巻三巻、棕櫚縄の十束十束、風呂敷かけた遠路籠の中には、子供へみやげの煎餅の袋も入って居よう。か....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
仏することによって、一括めにそれらの人々を回向したらとさえも思う。それはけっして十束一とからげな、事務的な気持ちからではなく、人間に与えられている制限に抵抗しよ....
夜の靴」より 著者:横光利一
田の中でまだ稲刈をしている若者を見ながらいう。 「おれの若いときは一時間に二百五十束もしたもんだ。ところが、今の若いものは、よく出来るもんでも百二十束だのう。ほ....
南北」より 著者:横光利一
っかしで建てたら後が何なと間に合うがな、なア、そうしようまいか?」 「藁かて二三十束も要るやないか。」 「そんなもの、高が知れてるわして。あんな安次みたいな者を....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
って、つぎつぎに屋根を葺いて行くことができるのみか、仲間が助け合って、五十|束七十束と苅りあつめてくれて、苅り時をおくらすしんぱいもないのである。萱が野山にいく....
なりひら小僧」より 著者:山中貞雄
主膳と侍。 木陰に短銃を手にしたなりひらが立って居た。 T「木ッ葉役人の二十三十束にして」 とづかづか近寄り乍ら、 T「なりひら小僧を召し捕るたァ」 と言....