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「十死一生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十死一生の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
の宗茂は、歴々満座の中に面目をほどこして我陣屋へ帰ると、宗徒の面々を呼び集めて、十死一生の働きすべく覚悟を定めた。第一陣はこの宗茂、並びに弟高橋直正以下三千であ....
三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
考えてはいかん。己も死ぬ、その代りに、敵も斃《たお》す。この覚悟をせんといかん。十死一生、これが、剣道の奥儀じゃ」 「よく心得ております」 「場所は?」 「新ら....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ほふ》らんと進行したのは稀有《けう》な陣法で、氏郷|雄毅《ゆうき》深沈とは云え、十死一生、危きこと一髪を以て千鈞《せんきん》を繋《つな》ぐものである。既に急使は....
南国太平記」より 著者:直木三十五
は、もう一度この土の上で、同じように合掌して、歓喜に祈る自分の姿を想像したり――十死一生の勝負だとは信じていたが、自分の死ぬということが、少しも恐ろしくなく、胸....