千万[語句情報] »
千万
「千万〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千万の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
御覗きになりました。
十九
「されば恋の功徳《くどく》こそ、
千万無量とも申してよかろう。」
やがて若殿様は、恥しそうに御眼を御伏せになった....
「竜」より 著者:芥川竜之介
ぬ。さりながらあだ面倒な趣向などを凝らすのも、予のような怠けものには、何より億劫
千万《おっくうせんばん》じゃ。ついては今日から往来のその方どもに、今は昔の物語を....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
であるから、その編上靴は、一日に市中のどのくらいに足跡を印するか料られぬ。御苦労
千万と謂わねばならぬ。 先哲曰く、時は黄金である。そんな隙潰しをしないでも、交....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
間にそういう生活からはね返る力を失ってしまうだろう。世の中を見渡すと、何百万、何
千万の人々が、こんな生活にその天授の特異な力を踏みしだかれて、むなしく墳墓の草と....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
してしまった。徳川が信長や秀吉の考えたような皇室中心主義を実行しなかったのは遺憾
千万ですが、この三人で、ともかく日本を統一したのであります。なぜ統一が可能であっ....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
と杓子の恩を忘れてどうする。おかめひょっとこのように滑稽もの扱いにするのは不届き
千万さ。」 さて、笛吹――は、これも町で買った楊弓仕立の竹に、雀が針がねを伝っ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
がたりびしりと手当り強く、そこへ広蓋を出掛ける。ははあ、夫婦二人のこの店、気の毒
千万、御亭が出前持を兼ねると見えたり。 「裏表とも気を注けるじゃ、可いか、可いか....
「女客」より 著者:泉鏡花
から、まだ死なないでいるって事を、自分で確めて見たくてならんのでしたよ。 危険
千万。 だって、今だから話すんだけれど、その蚊帳なしで、蚊が居るッていう始末で....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
る。が、それを心着いた時は――と云って垂々と額に流るる汗を拭って――ただ一瞬間に
千万無量、万劫の煩悩を起した。いかに思い、いかに想っても、この窈窕たる淑女は、正....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
が主となるので、井底の蛙の如き陋見から心霊現象を或は無視し或は冷笑するのは気の毒
千万である。淺野先生が二十余年に亘る研究の結果の数種の著述心霊講座、神霊主義と共....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
やしくもそれが真理であり、科学的の事実でさえあれば、一切の先入的偏見を排除して、
千万人といえども吾行かんの概を以て、宇宙間の隠微を探るべく勇往邁進する。無上の幸....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
で、その電気のつばさにのって、からだをはなれた魂はとんで行きます。太陽の光は、二
千万マイル以上の旅を、八分と二、三秒ですませてしまいます。ところで電気の早飛脚に....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
しくぶるぶるふるえだしたものですから、ついに悪魔どもの手から、地の上へおちて、何
千万、何億万、というのではたりない、たいへんな数に、こまかくくだけて、とんでしま....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ければなりません。中国は一つ、台湾は中国の一部であります。中国においては、六億八
千万の各位が中華人民共和国を作りあげておるのであります。日本はこの中華人民共和国....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
在し、人口二百五十万に過ぎなかった。当時墺(オーストリア)は千三百万、フランス二
千万、英国は九百五十万の人口を有していたのである。 大王は祖国を欧州強国の列に....