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千人
「千人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
って、地鳴りの音、梁《はり》の落ちる音、樹木の折れる音、壁の崩れる音、それから幾
千人もの人々が逃げ惑うのでございましょう、声とも音ともつかない響が騒然と煮えくり....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
かならなかった。しかも彼は、――いや、彼ばかりでもない。各師団から選抜された、二
千人余りの白襷隊《しろだすきたい》は、その大なる×××にも、厭《いや》でも死なな....
「星座」より 著者:有島武郎
ようだった。万人が行ったり来たりする賑《にぎや》かな往来、そこでおせいが何百人何
千人となく行き遇った人々、その中には、おせいが歩いているような気持で歩いている人....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
らぬと説いているのは、人類の本性に徹した教えと言わねばならない。一人二人三人百人
千人と次第に唱え伝えて、遂に一天四海皆帰妙法の理想を実現すべく力説した日蓮聖人も....
「春昼」より 著者:泉鏡花
ですね。そうして誰が見ても綺麗ですか、美人なんですかい。」 「はい、夏向は随分何
千人という東京からの客人で、目の覚めるような美麗な方もありまするが、なかなかこれ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
五色にはスキーのお客は一人もいないと聞いて大変うれしくなってきた。そのうえ宿屋は
千人も宿れるといわれて、少しそら恐ろしいような気にもなった。十時ごろ五色から二人....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
ゃ。汝に白羽の矢が立ったで、否応はないわ。六ヶ村の水切れじゃ。米ならば五万石、八
千人のために、雨乞の犠牲になりましょう! 小児のうちから知ってもおろうが、絶体絶....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
ます。指を折って数えるほどもない。夫が私を後妻にしたのは、大勢の前、世間の前、何
千人、何万人の前だか知れません。 夫も夫、お稲さんの恋を破った。そこにおいでの....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
がはじまる。」 と、首を横に掉って手を敲いて、 「お姫様も一人ではない。侍女は
千人だ。女郎蜘蛛が蛇に乗っちゃ、ぞろぞろぞろぞろみんな衣裳を持って来ると、すっと....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
群集の中へ、丸官の影は揉込まれた。一人|渠のみならず、もの見高く、推掛った両側の
千人は、一斉に動揺を立て、悲鳴を揚げて、泣く、叫ぶ。茶屋|揚屋の軒に余って、土足....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
この砦を守るにはありとあらゆる入口や窓で防戦しなければならないのだ。したがって、
千人の普通の女をかちえる男はどうやら名声を博するに価するだけだが、浮気女を一人で....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
気がする。 入営から何日か経つて面会を許された日があつたので、女房のこしらえた
千人針を持つて行つてみた。いろんな人が入りかわり立ちかわり面会に来るので、その下....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
壇の片隅に、千枚の歌留多を乱して積んだような写真の中から見出された。たとえば千枚
千人の婦女が、一人ずつ皆|嬰児を抱いている。お産の祈願をしたものが、礼詣りに供う....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
一つは昭和初年山形県の酒田公会堂で行われた日本農民組合の地主糾弾演説会である。二
千人の聴衆を前にして、私は当時酒田に君臨していた本間一族など地主の横暴を非難し、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
いう詩集には、 『日本軍の入城に依って宮城が守られ、逃げる隙なく宮中に残った数
千人のものは日本軍に依って食を与えられた。宮中には光緒帝も西太后も西巡していて恵....