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千円札
「千円札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千円札の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
、穴のあいた手袋をはめていました。ハンドバッグの中には、その日のため貯めておいた
千円札と百円札。それに、千円の小為替。それから、真珠のネックレスと、ダイヤやルビ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
菓子屋のガラス棚は全くカラで、この頃は菓子の中村屋で佃煮とのりを売って居ります。
千円札が出るというような巷の噂が新聞に出ていましたが、それはおやめになったそうで....
「吝嗇神の宿」より 著者:坂口安吾
オカズを買ってこい。カツレツがいいな」 「そんなお金ないよ」 ドロボー君、渋々
千円札を一枚渡した。オタツは買い物にでた。するとドロボー君の様子が変った。 ....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
かね。まア、気をつけてくれたまえ」 午後三時半ごろ、煙山は五百万円うけとった。
千円札で三百八十万。百円札で百二十万。百円札が大変だ。トランク二つの荷物になって....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
って、持っちゃいないんだから。君、助けてやってくれよ。たのむ」 青木は放二から
千円札をうけとると、酔顔をいかめしくこわばらして、足もとをふみしめながら、急ぎ去....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
もの」 「では日野サン、一枚ワタクシに売ってください」 セラダはテーブルの上へ
千円札をおきました。まさかツリはとらないだろう。千円ならわるくはないと見て、日野....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ら、そう言つて来いよ」 勘定を払い終つても、まだ腰をあげようとしない弟の前へ、
千円札を二枚おいて、彼はその店を出た。 彼は、たしかに、近来になく酔つていた。....
「能面の秘密」より 著者:坂口安吾
ろで、大川のボストンバッグの焼けたのが発見されその中に約百万円ぐらいと推定される
千円札束の燃え屑があったそうだ。当局ではそれをもって逆に外来者の兇行の疑いは失わ....