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千姫
「千姫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千姫の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ものか、お手を鳴らしたので、つるの一声はひびきの物に応ずるごとく、たちまち後宮の
千姫《せんき》に伝わって、間をおかず色とりどり腰元たちがぞろぞろとそこへ現われて....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
様の汚ない顔を見せなけりゃ、弥生座を焼いてやる! ――左様、おれは坂崎出羽守だ!
千姫はおれが救い出す。貴様なんか指一本触れさすものか! けっ、けっ、けっ!」 ....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
を指上げ城に入る」と『大阪御陣覚書』にあるが、落城の悲惨さが分る。 大野治長は
千姫を脱出せしめて、秀頼母子の助命を請うたが、その効なく、東軍は秀頼の籠る山里|....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
暦の頃の才媛にも悪女が多い。
頼朝の政子も――秀吉の淀殿も――家康の築山殿も、
千姫も、みんなお銀様は悪女の名に編入しているらしい。
ずっと近代になって、延命....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
えて、真三郎は立ち上って、 「そうして、あなた様は、その吉田御殿におすまいになる
千姫様ではござりますまいか、もしや……」 「まだ何か言っている、
千姫がどうしたと....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ゃ」 和泉守は囁いた。それから追っかけてこういった。「大御所様二十番目の姫|満
千姫君のお輿入れについては、お噂ご存知でござろうな?」 「は、よく承知でござりま....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
から銃や弾薬をしこたま買いこんでいるというし」 「それでいて――大御所様のお孫の
千姫を、秀頼公の嫁君にやっているのはどういうものだろ?」 「天下様のなさることは....