千字文[語句情報] » 千字文

「千字文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

千字文の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
んぼ静岡だって医者くらいはありますよと云って、天地玄黄《てんちげんこう》とかいう千字文《せんじもん》を盗んだような名前のドクトルを連れて来た。翌朝《あくるあさ》....
故郷を想う」より 著者:金史良
れは無駄であった。でも彼女は無智の中にあきらめていようとはしないで、七八の頃から千字文で一通り漢字を習い、朝鮮仮名はもう既に自在に読み書きが出来、小学校へ上った....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
師という学者をよこしてまいりました。 そのとき和邇は、十|巻の論語という本と、千字文という一巻の本とを持って来て献上しました。また、いろいろの職工や、かじ屋の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いろはにほへとから源平藤橘《げんぺいとうきつ》、それから三字経《さんじきょう》に千字文《せんじもん》、四書五経の素読《そどく》まで俺らは習っているんだ」 米友....
南国太平記」より 著者:直木三十五
を出した。 「何が?――途方もねえ吠え方をして、何を感ずりゃあがった」 「そら、千字文の初めに、天地玄黄、とあらあな。源公」 「何を云やあがる、そりゃ、論語の初....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
本へ送り、機織の業を伝えたことや、阿直岐、王仁の二学者を日本へ渡来せしめ、論語、千字文等を伝え、文字と儒教とを我国へ移植したことや、数千人の朝鮮民族を日本へ帰化....