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千早城
「千早城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千早城の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「未帰還の友に」より 著者:太宰治
来た。君は南方の或る島にいるらしい。その手紙には、別に菊屋の事は書いてなかった。
千早城《ちはやじょう》の正成《まさしげ》になるつもりだなどと書かれているだけであ....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
遺訓に基いてその活動を開始したのである。 元来楠党は山地戦に巧みである。正成が
千早城や金剛山に奇勝を博し得たのは、一に彼等の敏捷な山地の戦闘力に依ったのである....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
排してここへ帰って来た。 「六波羅の内部は、どんな有様か?」 また、 「正成の
千早城のささえはどうか?」 などを、義高はさっそく、下問された。 彼のはなし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
んにみえるし、日本の“後三年絵巻”にも早や槍らしき武器はつかわれていた。――で、
千早城の防ぎにも、当然、弓に次ぐ新武器となっていたろうし、さらに石や大木までが、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
らせた深股の傷口には蛆さえわいていた。だが彼は、自分を押し進めることが、そのまま
千早城の前進であり、敵に多くの死者を捨てさせるより、もっと有利で意味の大きな味方....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、先に歩きだしていた。 坂の途中から正成の向いた方へはいってゆくと、そこには旧
千早城の柵やら矢倉が朽ち傾いていて、いまは人もなき砦の跡の荒涼が、廃墟の石やツル....