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「千枚張り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

千枚張りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
るおそれもあり、または、呆《あき》れるばかりに図々《ずうずう》しい面《つら》の皮千枚張りの詭弁《きべん》、または、淫祠《いんし》邪教のお筆先、または、ほら吹き山....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
れは例のないこった、今まではこういう仕来たりであったといったまでですよ』と、その千枚張りの面《つら》の上に油をかけやがるんだ。 『悪い例なら破ったらどうだという....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
い、こりゃアンチじゃァねえか」と一本きめつけられ、グウの音も出ないところなのを、千枚張りは存じより押しが太く、「おめぇさん一体買うのか買わねえのか。え、買うなら....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
たので、遂に彼は一大決心をして、従来の面子を捨て、忍ぶべからざるを忍び、面の皮を千枚張りにして、彼が永い間ひそかに尊敬している心友の許へ出掛けて行き、すべてをぶ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
んよ、決して出しません、いい気になってつん出した途端を、ぽかり! 鐚助、貴様のは千枚張りだから、このくらい食わしても痛みは感じまい、どうだ、少しはこたえるか、な....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
すっぽかして来たんだい? ずいぶん鉄面皮でなくちゃできない芸当だぜ! わしの面も千枚張りだが、お主《ぬし》の面の皮にも驚くぜ! 飛び上がれ、飛び上がれ、早くさ!....