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千段巻
「千段巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千段巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の城主としてよくこの木曾路を往来したころのような気勢は揚がらない。そこへ行くと、
千段巻の柄のついた黒鳥毛の鎗から、永楽通宝の紋じるしまで、はげしい意気込みでやっ....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
対に、前へ飛び出した小一郎は、これもあくまで逆モーション、刀を揮って払いもせず、
千段巻を握ろうともせず、飛び込みざまの双手突き、ウンとばかりに突っ込んだ。 悲....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いのですね、突き出すと外されて、突いた人が前へ流れるところを、島田先生がその槍の
千段巻《せんだんまき》のところ……あの辺を押えてしまったのですから、突いた人が動....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
くみょう》の刀架け……それに、赤鞘の割れたところへ真田紐《さなだひも》をギリギリ
千段巻きにしたすごい刀《やつ》が、かけてあるのだから、与吉も、よっぽど気をつけて....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
無言のうちに事が運ばれた。 逸早く彦兵衛が捜して来た物干竿の先に、御用十手が
千段巻に捲きつけられて、足場を固めて立ちはだかった強力《ごうりき》勘次、みるみる....