千番に一番の兼ね合い[語句情報] » 千番に一番の兼ね合い

「千番に一番の兼ね合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

千番に一番の兼ね合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
が出来たのでした。おもてでは、絶えず笑顔をつくりながらも、内心は必死の、それこそ千番に一番の兼ね合いとでもいうべき危機一髪の、油汗流してのサーヴィスでした。 ....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
尾よく犬が取返せるか、返せないか。この恋が成立するかしないかという重大な責任が、千番に一番の兼ね合いで、吾輩の双肩にかかって来た訳だ。 棒も歩けば犬に当るとは....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ちになったり前膝を突いたりして、一生懸命に振り落そうと藻掻いたが、道化男はいつも千番に一番の兼ね合いで踏みこたえる。拍手の音が急霰のように場内一面に湧き起った。....
南国太平記」より 著者:直木三十五
同じような忍耐で、襖を閉めた。そして、階段《はしごだん》の上へ出ると (ここが、千番に一番の兼ね合い、首尾よく、音も無く降りましょうものなら、お手拍子、御喝采、....