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「千言万語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

千言万語の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人柄ならばそれでも済むけれども、平常が平常、人が一口言えば二口の返し言ではない、千言万語が口を衝《つ》いて出でるお喋り坊主から、今晩に限ってこんなにあしらわれる....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
れ等の手に負えぬは、かの澱める沼の如き、鈍き、愚かなる心の所有者である。われ等の千言万語も、遂に彼等の心の表面に、一片の漣波さえ立たせ得る望みはない……。 さ....
源氏物語」より 著者:紫式部
います」 とお言いになっただけであるのに、源氏のほうでは苦しい思いを告げるのに千言万語を費やしていた。さすがに身に沁《し》んでお思われになることも混じっていた....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
、如何に子供を教訓せんとするも、婬猥不潔の手本を近く我が家の内に見聞するが故に、千言万語の教訓は水泡に帰す可きのみ。又男女席を同うせず云々とて古《いにしえ》の礼....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
樹、諸平、文雄輩に比すれば彼は鶏群の孤鶴《こかく》なり。歌人として彼を賞賛するに千言万語を費すとも過賛にはあらざるべし。しかれども彼の和歌をもってこれを俳句に比....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
えてこれを後世の輿論に質さんとしたるものにして、この一点については論者輩がいかに千言万語を重ぬるも到底弁護の効はなかるべし。返す返すも勝氏のために惜しまざるを得....