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「午刻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

午刻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
を吹いて退軍を命じ、犬死を誡めて、切歯するのを無理に伴い帰った。全線に亙り戦いも午刻には終ったが、寄手は四千余の死傷を出した上に大将を討たせた様な始末である。之....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
が各四本の設備をする。二十日の暁に至って大松明の事、引続き竹ならし切の事、鳴鐘。午刻出仕して蓮華会を修する。すなわち竹伐修行の事で、法会、列讃、行道賛。伽陀畢っ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
。下女が持って参ります。是から楊枝を遣い始めようとすると、ゴーンと云うのが上野の午刻だから今の十二時で何う云う訳か楊枝が四本あります、一本へ歯磨を附けまして歯の....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ますから立つ事が出来ませんで、ぐず/″\して晴れ間を待っている中《うち》に丁度|午刻過《ひるすぎ》になって雨が上りましたから、昼飯《ひるはん》を食べて其処を立ち....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
《ゆうもん》の体《てい》なりしが、妾の帰れるを見て、共に晩餐を喫《きっ》しつつ、午刻《ひる》のほどより丸山に赴《おもむ》ける稲垣の今に至りてなお帰らず、彼は一行....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
りするのを見かけられるのも、近ごろの現象だった。 「まだか、支度は」 もう陽は午刻をすぎている。 清十郎は、お甲と朱実が、その女歌舞伎を見にゆくために、念入....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
みでなく、死後の先までかけている生涯の道の行く手がこの朝――、彼には見えていた。午刻過ぎごろ。 彼の姿は奈良井の宿場の中に見かけられる。軒先の檻に生きた熊を飼....