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午餉
「午餉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
午餉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山椒大夫」より 著者:森鴎外
は桶《おけ》と杓《ひさご》、厨子王には籠《かご》と鎌《かま》を渡した。どちらにも
午餉《ひるげ》を入れる※子《かれいけ》が添えてある。新参小屋はほかの奴婢《ぬひ》....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
は、調子を違えず、とうんとうんと打つ――時計は止まったのではない。 「もう、これ
午餉になりまするで、生徒方が湯を呑みに、どやどやと見えますで。湯は沸らせましたが....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
つきぬ。 たちまち左手の畑|路より、夫婦と見ゆる百姓二人話しもて出で来たりぬ。
午餉を終えて今しも圃に出で行くなるべし。男は鎌を腰にして、女は白手ぬぐいをかむり....
「古狢」より 著者:泉鏡花
―ずッと河上の、川魚料理……ご存じでしょう。」 「知ってるとも。――現在、昨日の
午餉はあすこで食べたよ。閑静で、落着いて、しんみりして佳い家だが、そんな幽霊じみ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
を竦めて、少し猫背で、水道橋の方へ出向いたあとで。…… 四 遅い
午餉だったから、もう二時下り。亭主の出たあと、女房は膳の上で温茶を含んで、干もの....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
い断えつ、さればとて大日向の太陽寺へ廻らん心も起さず、ひた走りに走り下りて大宮に
午餉す。ふたたび郷平橋を渡りつつ、赤平川を郷平川ともいうは、赤平の文字もと吾平と....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
にその影を幾許の深さに沈めてささ波にちぢめよせられたるまたなくおかし。箱根駅にて
午餉《ひるげ》したたむるに皿の上に尺にも近かるべき魚一尾あり。主人誇りがにこは湖....