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「卉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
花はわれらの不断の友――「花の宗匠」――西洋の社会における花の浪費――東洋の花栽培――茶の宗匠と生花の法則――生花の方法――花のために花を崇拝すること――生....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
さんにお勧め申したいと思います。 不良少年を感化するために、園芸に従事させて花に親しませるという方法が近年行なわれて来たようです。わたしは非常によいことだと....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
剌比亜模様が作られている、古風な鉄柵縁が張り出されてあった。そこからは、裏庭の花園や野菜園を隔てて、遠く表徴樹の優雅な刈り籬が見渡される。暗く濁って、塔櫓に押....
菜の花」より 著者:小島烏水
のであっても、何だか緩和されるような気になる、そうして庭園のように、他所行きの花だの、「見てくれ」の装飾だのがしてないところに、又しようとも思わない無造作のと....
試験管」より 著者:寺田寅彦
一九三三年の銀座を歩くのであった。 三 熱帯魚(その一) 百貨店の花部に熱帯魚を養ったガラス張りの水槽が並んでいる。暑いある日のことである。どう見....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
鳥の掛け物をかけるのもまたそのバリアチオンと考えられなくもない。西洋でも花瓶に花を盛りバルコンにゼラニウムを並べ食堂に常緑樹を置くが、しかし、それは主として色....
俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
卑近の一例を引いてみれば、庭園の作り方でも一方では幾何学的の設計図によって草木花を配列するのに、他方では天然の山水の姿を身辺に招致しようとする。 この自然観....
トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
にしなけりゃ駄目だ。」などと言った。周囲の意匠はかなりによく出来ていた。四季の花が四隅に小さく輪廓を取って書いてあった。「明日までには是非拵えて下さい。でない....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
絶えず乳を滴らす無花果、蜜柑、紅玉のような柿。――支那花鳥画の名手徐熙の孫で、花を描くのに初めて没骨法を用いたというので知られている徐崇嗣は、豊熟した果実の枝....
薬草取」より 著者:泉鏡花
一 日光掩蔽 地上清涼 靉靆垂布 如可承攬 其雨普等 四方倶下 流樹無量 率土充洽 山川険谷 幽邃所生木薬艸 大小諸樹 「もし憚ながらお布施申しましょう。」 背後から呼ぶ優しい....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
の汽車を選んで窓から見て行く人もすくなくなかった、国境と線路に接続した伊太利の花園が、 今では、見事に寂れてしまったと告げた。 『毎朝の化粧台に、変った花束を....
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
そしてそれを表わすに最も簡単明快な方法を選んでいる事である。例えば光琳の草木|花に対するのでも、歌麿や写楽の人物に対するのでもそうである。こういう点で自分が特....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
た。おれには植物に対する興味が押え切れぬほどある。鬱屈した気分を解くには草木|花のことを考えるに限る。鶴見はさきに『死者の書』を読み、感動して、動物の姿を追う....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
えたは随所に認められる。その著るしきは先年の展覧会に出品された広野健司氏所蔵の花の図の如き、これを今日の若い新らしい水彩画家の作と一緒に陳列しても裕に清新を争....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
はまた奇観なり。あたかも兵営もしくは学校の寄宿舎を見るがごとし。しかして屋外は百千花を栽培し、宛然小植物園たり。午時、電車にてサンベルナルド町に至る。その地静....