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半井
「半井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
半井の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻談」より 著者:幸田露伴
でも気に入った竿を得たがったのも、好《すき》の道なら身をやつす道理でございます。
半井卜養《なからいぼくよう》という狂歌師の狂歌に、浦島《うらしま》が釣の竿とて呉....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
怪むに足らない。 『医心方』は禁闕の秘本であった。それを正親町天皇が出して典薬頭
半井通仙院瑞策に賜わった。それからは世
半井氏が護持していた。徳川幕府では、寛政の....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
どの事ながら、女房はうつつの地獄の思いに堪えかね、勝手口から走り出て、自身の兄の
半井清庵という神田明神の横町に住む医師の宅に駈け込み、涙ながらに窮状を訴え、助力....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
》甚しかったと記してある。法眼|正純《まさずみ》の薬、名護屋にて宗叔の薬、又京の
半井道三《なからいどうさん》等の治療を受けたとある。一朝一夕の病気ではない。想像....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
日ではなかったろう。 二十四年の四月十五日に、友達の野々宮菊子の紹介で、初めて
半井桃水に会うことになった。
半井の妹を菊子が知っているというほどの縁故で、一葉は....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
若さでなくなっている。彼女がはじめて小説を書こうとしはじめたとき、その相談のため
半井桃水という文学者との交渉があった。樋口一葉ほどの才能のある女が、桃水のような....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
結した。このことは彼女の全作品を通じてみられる興味ふかい歴史的要素である。彼女と
半井桃水との、恋であって恋でなかったようないきさつに処した一葉の態度にも、この特....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
たざわ》寅千代の夫君として、歌沢の小唄《こうた》を作りもされる桃水《とうすい》、
半井《なからい》氏のことである。
半井氏を一葉はどれほど思っていたであろうか、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は彼女に向って分析してやれなかったでしょう。勿論一葉にはその力がなかったわけね。
半井桃水とのいきさつも、何故あれほどの女のひとがあのひとにと云われているけれど、....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
が著《き》るつづりおりに似たる衣をきかへたり、此《この》時扇|一握《いちあく》を
半井保《なからいたもつ》にたまひて曙覧にたびてよと仰せたり、おのれいへらく、みま....
「美音会」より 著者:佐藤垢石
食って自分らの席へ帰り、じっと開始時間を待っている。 開演時間になって、朝日の
半井君と、いま一人|歌沢の好きな老人、万朝の中内、石井両君、都の何とかいう人たち....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
寺雄長老《けんにんじゆうちょうろう》が『新撰狂歌集《しんせんきょうかしゅう》』、
半井卜養《なからいぼくよう》が『卜養狂歌集』、生白庵行風《せいはくあんゆきかぜ》....