半切れ[語句情報] » 半切れ

「半切れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半切れの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
つけた帰りに、読みかけた手紙を庭の方へなびかしたから、しまいぎわには四尺あまりの半切れがさらりさらりと鳴って、手を放すと、向《むこ》うの生垣まで飛んで行きそうだ....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
青いカシミヤの机掛の上に波を打って二三段に畳まれている。小野さんは自分の手元から半切れを伝わって机掛の白く染め抜かれているあたりまで順々に見下して行く。見下した....
栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
て懐になど入れて置いて…… 取りかえしのつかない事をして仕舞った。 お節は、半切れの紙に、色の変って行く栄蔵の顔を見て目をあいて居られなかった。 しまいま....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
、右の毛は嚢《ふくろ》の中いっぱいに充満《じゅうまん》する。 右のとおり、その半切れ図で表《あらわ》してあるように、果実の中は幾室《いくしつ》にも分かれていて....