半助[語句情報] » 半助

「半助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半助の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
た》にした。四月二十六日に仏巌寺《ぶつがんじ》で切腹した。介錯は仲光《なかみつ》半助がした。宮永は二人扶持十石の台所役人で、先代に殉死を願った最初の男であった。....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
れば敵は思ひよらずして周章すべし、味方は十分の勝利を得べきなりと申しけるに、浅井半助とて武勇|人に許されしものながら、先年久政の勘当をうけて小谷を追出され、濃州....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
う物が無くなったらどこかへ行くじゃろ」 今一つノンセンス。翁と同郷の福岡に的野半助という愉快な代議士君が居た。(別人とも聞いているが)この代議士君……頭山先生....
大阪発見」より 著者:織田作之助
、二つ井戸下大和橋東詰で三色ういろと、その向いの蒲鉾屋で、晩のお菜の三杯酢にする半助とはんぺんを買って、下寺町のわが家に戻ると、早速亭主の下帯へこっそりいもりの....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ますと、(おい、霞の五番さんじゃ、今夜御療治はないぞ。)と、こちらに、年久しい、半助と云う、送迎なり、宿引なり、手代なり、……頑固で、それでちょっと剽軽な、御存....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
三助(二十二)と順に符牒でよぶ定めになっている三名の小番頭がいる。その下に平吉、半助という小僧がいるが、いずれはこれも何助という小番頭に出世が約束されている。こ....
」より 著者:森鴎外
見ている前で出して紙に包んで、黙って男の手に渡した。男は存外造作なく満足して、「半助でも二枚ありやあ結構だ、姉えさん、お前さんは分りの好い人だ、きっと出世します....
剣侠」より 著者:国枝史郎
白子の琴次、一柳の源右衛門、廣澤の兵右衛門、江尻の和助、妙義の雷蔵、小金井の半助、御輿の三右衛門、鰍澤の藤兵衛、三保松源蔵、藤岡の慶助――等々の人々であり、....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
しいから。せめて円助もせしめてやろうとおもったら。如才《じょせえ》なく先へ廻って半助よ。フーン人をつけ。半助ぐらいでおたまりこぼしがあるものかだ。おめえの前《め....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
行商人 馬方 検分の刑吏 代官所役人/手先 上林の弥造 北条の喜平/子分 佐貫の半助/子分 町方の手先 博徒喜造/甲乙 茶店の爺 番太 読売り 人足四人 村の男....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
つは面白え! (とこれも捜しまわる) (その間に花道より急ぎ足に出てくる佐貫の半助及び子分三人。半助は十手を腰に差し、四人とも結束した出入り仕度で向う鉢巻。…....
下頭橋由来」より 著者:吉川英治
と、武士を支えた。 「狂人ではないっ、拙者は小田原の大久保加賀守の家来、岡本半助という者。今そこの漬物蔵へ逃げ込んだは、隣家の秋山家にいた若党の佐太郎という....