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半幅帯
「半幅帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
半幅帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
でもこの部屋、ひどいのね昼間見ると――そこの硝子どうやったらあくの」 志野は、
半幅帯をちょっきり結びにしながら、上眼で部屋を見廻した。 「どこ?」 「表のさ、....
「電車の見えない電車通り」より 著者:宮本百合子
すぎた。 その晩は、仕事のために半徹夜をして、あくる朝目がさめると、私は後手で
半幅帯をしめながら二階を下り、 「――どうした? 電車――」 と茶の間に顔を出し....
「青春」より 著者:宮本百合子
り、お客様のときは御給仕役もまわって来た。久留米絣の元禄袖の着物に赤いモスリンの
半幅帯を貝の口に結んだ跣足の娘の姿は、それなり上野から八時間ほど汽車にのせて北へ....
「なつかしい仲間」より 著者:宮本百合子
いけれど、その次に会ったときのおけいちゃんは、下谷の芸者であった。白い縞の博多の
半幅帯をちょっとしめて、襟のかかったふだん着に素足で、髪もくるくるとまいたままで....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
上げました。風で風鐸は鳴っているし。私は、紺絣の着物をきてその座敷にいるのです、
半幅帯をチョコナンとしめて。
頬杖をつくようにして待っていたけれど、あなたはい....