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半座
「半座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
半座の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「極楽」より 著者:菊池寛
をしなかった。『お前も来たのか』と云うような表情をしながら座を滑っておかんの為に
半座を分けて呉れただけである。 それでも、おかんは落着くと、夫と死に別れてから....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
などが大げさに描かれてあったりなどするとなおさら迷わざるを得ません。例えば蓮華の
半座をあけて待っている美人などのポスターを見てはかなり遊心を誘われたりなどするの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》にとってはかえって願ったり叶ったりの喜びでありました。お君は嬉しがって、お松に
半座を分けて与えます。 お君の方について来た女中たちもまた、喜んでこのお客を待....
「取舵」より 著者:泉鏡花
の側に寝転びたる友に向いて言えり。 「おい、君、最少しそっちへ寄ッた。この爺様に
半座を分けるのだ。」 渠は快くその席を譲りて、 「そもそも
半座を分けるなどとは....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
寄って来てたいへんに繁昌する。 泥鰌鍋のほかに駕籠宿もやっているので、奥まった
半座敷には、駕籠舁の若い者がいつも十人二十人とごろっちゃらしている。 軒下へ駕....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、浅慮にも、王忠は図にのって関羽を追っかけた。 「口ほどもないか、あるか、鞍の
半座を分けてつかわす。さあ、王忠、こっちへ来い」 関羽は、青龍刀を左の手に持ち....